山奥の鍛冶工房日記

趣味でやっているあれこれ

謎だった金槌

2014-01-07 20:52:23 | 日記

 銅が析出していたものの、火花は炭素鋼のそれ。

 何かと謎ばかりが深かった金槌の素性が判明。

 磁石で調べるとくっつき、鉄そのものだった。

 お騒がせしました。

 銅が析出したことについて考えられるのは、防錆目的で銅メッキされたものと思われる。

 その銅メッキも、電気めっきではなくて、ルツボで焼き溶かした銅に直接浸したんじゃなかろうか、と推察するが確証はない。

 金槌に使われている鉄もJIS規格が誕生する以前のものとすれば、どこの時代のモノかはわからないにせよ、よく現代まで残ったものだ。

 900℃に加熱した際に付着したものと思われるスラグの浸食が痛いが、これも昔の鉄の性質なのかもしれない。

 今現在、粗削り中なのでもう少し形を整えて磨いてみることにする。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿