無料 小説 『御霊会 ごりょうえ』 第2章
その時、ある講師が銀子に話し掛けて来た。
「銀子先生、おめでとうございます。この作品、素晴らしい出来だわ……。どうしたら、この色が出るのか、教わりた
いものだわ。」
そう言うと、その講師は、銀子に微笑みかけた。銀子は、静かにその講師に、微笑みだけを返した。
すると講師は、又、銀子に言った。
「銀子先生は、まるで、色盲の方の様な色合いで、私は葉の色は緑と、常識的な観念が取れないから、こんな大
胆な、作品が描けないのよ。」
そう、嫌味とも取れる事を言うと、ニヤリと笑った。
そこに空かさず、銀子の師匠である講師が、その話を聞き言い放った。
「貴方は、銀子先生を、見習った方が良いわよ。銀子先生の友禅歴は、貴方より短いのに、こんな素晴らしい作品
を仕上げて、最優秀賞を受賞したのだから。」
そう言って銀子をかばってくれた・・・。
しかし、これ位は、この世界では日常茶飯事の様である。
今回の作品は、恐らく、入賞する事冴え難しいだろう。お世辞にも良
い出来栄えとは、言えないからだ。
そう銀子が思っている時だった・・・。突然玄関のベルが鳴った……。
久美じゃないのは確かである。
久美は律儀に、ベルを鳴らさないからだ。
銀子はインターホンを取った。
「はい・・・。どなた? 」
と、銀子が尋ねると、直ぐに返事が返ってきた。
「優介です。御無沙汰しています。」
そう聞いて銀子は、急いで玄関のドアを開けた。
「あら、どうしたの? 久しぶりじゃないの。」
そう、銀子が言うと、
「実は、銀子さんに、お願いがありまして……。」
優介は、笑顔でそう言った。
彼の名前は、倉橋優介(くらはし ゆうすけ)二十三歳の男性である。
優介の母は、銀子と同じカルチャースクールの、パッチワーク講師
私のお気に入りのお店 低価格ですよ・・・
楽天市場 カオンズ企画 レディース アパレル ファッション
http://www.rakuten.co.jp/kaonzu/ 格安レディースファッション<img src="img61542220"></a>
WBCパートナー募集サイト
無料で資料を郵送します
安心して出来る副業!
主婦の方にオススメ
まずは資料を見てみては・・・