しばらくぶりに朗読のフライヤーを製作しました。こちらの代表さんは奈良から大阪へ宣伝美術活動を広げた頃から懇意にしていただいて気がつけば15年以上。今も活動の大切な原点の1つになっています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/62/5f/37e42cb6b2fb29833a3fe5cc68f389fd.jpg?1729652272)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/62/6d/52f7c3f3dee8ddd7a31cf76d759f4521.jpg?1729652272)
演劇と似ていながらもまた違う朗読の世界。海外文学なのも相まっていつもと違う匂いや手触りに。
赤い糸をキーに字で遊ぶデザインにしつつ静かでいて世界がズレていくような、気配無く何かが迫り来るようなチラシになりました。
しばらくぶりに朗読のフライヤーを製作しました。こちらの代表さんは奈良から大阪へ宣伝美術活動を広げた頃から懇意にしていただいて気がつけば15年以上。今も活動の大切な原点の1つになっています。
演劇と似ていながらもまた違う朗読の世界。海外文学なのも相まっていつもと違う匂いや手触りに。
赤い糸をキーに字で遊ぶデザインにしつつ静かでいて世界がズレていくような、気配無く何かが迫り来るようなチラシになりました。
久々の人から久々のご依頼があって、締切までそれほど時間はないのですが普段あまり経験のない題材をデザインできることになりました。
時間がないということはストレートなデザインになるということ。そして、持ち合わせの手癖がないということです。
演劇集団よろずやさんの当日パンフレットデザインと並行。こういう掛け持ちも久々で、これもまた楽しい。束の間の多忙を楽しむ!
いくらこんなデザインにしたい、
こうしたいと思っていても、
実際仕上がるとまず思い通りにはいかない。
デザイン能力が足りないとも言えるし、
想像力が現実からズレているとも言えるし。
自分が宣伝美術を作る時、
このズレは「そもそもあるもの」と思っていて、
後ろや横にズレる事もあるからには
前にズレる事もあると考えるようにしている。
前にズレる。
これが意外と、そこそこある。
今回のチラシデザインは
想像よりも前にズレました。
ズレる要素は
写ってくれた役者さんが
持っている何かであったり、
手伝って頂いた何かであったり。
その時に知った何かであったり。
ちょっとした運とかガチャ要素であったり、
うまく引き寄せた何かであったり。
計算通りも良いけれど、このズレがなければ
想像できるものしか作れない。
だから、自分はこれで良い。
デザインの仕上がりを見た自分が
「何だかわからないけど良いな」
と思えるのも、これまた良し。
演劇集団よろずや第三十五回本公演「オー・マイ・リョーマ」チラシデザイン
ようやくチラシが完成しました。
今回派手なデザイン処理はせず、海援隊士の再現写真と追いかけ合う人々をキーにシンプルにまとめました。色は海援隊の隊旗から。
作りはじめは仮画像としてそれっぽいイラストを並べてバランス取りをしてましたが、イラストのままでもコミカルで良さげ。実写に差し替えるか迷いましたが、実写にして正解でした。出演者さんのコミカルかつ自然な演技の賜物。イキイキ!
裏面は全出演者さんの写真入り。再演舞台の大きな強み、前作舞台写真を添えてストーリーを想像しやすく。
キーカラーはイエローにしました。船が題材になる舞台なので旗のイメージを随所に。
よろずやさんのシチュエーションコメディの作風(=きちんと作りつつ、堅苦しくない)に合うようなデザインバランスを目指しました。
舞台の作風にチラシが影響を与える部分は割と大きく、とにかくコメディの楽しさやわちゃわちゃした感じを作り上げたく。右上がりフォント系の手描き文字、人物がくぐり抜けるアルファベット、日付や回数表示は現代的にかわいく軽く。
良いデザインができました。
この調子で楽しくまとめよう。
チラシデザイン入稿しました。
入稿〆切時間の夜24時ギリギリ。
宣伝美術の使命だと僕が思っている「公演クオリティの先行逃げ切り」を狙って、寸前まで粘りました。
何せ入稿してしまうと後から何も変えられない。長い稽古の造り込みに追い越され、他のスタッフさんの力が加わり、本番当日の大化けに引き離され。あとでしまったと思っても宣伝美術は変えられない。
だから、先行逃げ切り。
自分が思いつく限り前方にマイルストーンを置くのが大事な仕事。ただ前方でありながら方角が狂うといけない。これがなかなかに難しいし、面白い。
さて今回は?