久々のチラシ撮影が近づいてきました。
自分のデザインは撮影を起点にするものが比較的多く、レイアウト準備も進めているとはいえ撮影前と後では進み方が全然違います。
今ちょうど本業が繁忙期で忙しくデザイン案も比較的ゆっくりと進んでいますが、撮影が終わればそれも関係なくなります。
撮った後は、忙しいか、時間があるかではなく、締切目指して作りたいものに向かって全力です。
撮影はスタートのピストルみたいなものであり、それ自体が本編でもあり、ちょっとしたゴールでもあります。やるぞ。
18年振り2回目、知人の映画の宣伝美術を担当しました。
前回はDVDジャケット制作のみだったので、実質これは自身初の映画フライヤーです。
上映は8月、奈良の平城宮跡にて。
今後奈良以外の場所でも上映検討中とのこと。
僕が普段作る演劇の宣伝美術と似ているようで少し異なるデザイン要件が求められ、とても良い経験ができました。
SNSも便利だけど、やはり紙のチラシは好きです。
作品情報
「失踪リバイバル」
出演
芹井祐文 当麻陽子 勇人ユウジ 中北遥 波佐本麻里 たろう 橋本進 うしさとし 前城涼子 稲治遙真 HIMARI 宝生悠里 如月叶愛 野乃花ゆうか 武村太暉
◉監督|佐野春日 ◉製作・配給|One Shot Films ◉制作|当麻陽子、中北遥 ◉脚本|佐野春日 ◉音楽|S-SOUND ◉撮影|佐野春日 ◉照明|岩井映里香 ◉録音|toku ◉編集|佐野春日 ◉衣装|宝生朋実 ◉美術|Chieko ◉メイク|波佐本麻里 ◉VFX|yanushi ◉助監督|タカミヤシタ ◉宣伝美術|宣伝美術家TOM ◉スチール|稲治彩子 ◉特機|村井省吾(One Cut of the Shogi) ◉小道具|中居美智子 ◉協力|子どもミュージカル CLAP CLAP FANTASY|古事語り部座|熱血エンターテイメントシン ウルトラエンジン|パルモア -Home Cat Adventure-|office Knight|PROJECT おふざけチャン。
先日チラシデザインが仮完成しました。最終チェックが終われば晴れて入稿です。
久しぶりの本格的なデザイン、実はやったことのないジャンル、先方は10年以上ぶりにも関わらず覚えて貰えていて、なおかつデザイナーとして指名していただけた嬉しさ。
突っ走って気がつけば10日でデザイン完成してました。
ここ2、3年のコロナ期間は本当に長かった。
ほとんど舞台がなく、舞台の宣伝美術は年ゼロ件か1件。デザインのやり方を忘れかけていました。
不思議と感覚では覚えていたようで、寝食を忘れて自然に没頭できました。できた。案ずるより産むが易し。忘れてなどなかった。
そしてありがたいことにもう一件の宣伝美術が近日始動します。
自分が見たいと思えるデザインにしたいな。どんなものかわからないけど。できるできる。
制作中の演劇関連のデザインが八割完成しました。
いつものようなチラシやパンフレットではないですが普段と系統の違った作風で同時に二作。
手癖では作れない初のジャンルを調べて試作しては消す作業が懐かしく、宣伝美術始めた頃は何でもこうだったなと。
やはりデザインはモノを作ってなんぼ。あと少し!
芝居に関わってから徐々に感動しやすくなり
以前より笑ったり泣いたりするようになりました。歳のおかげも大きいかと。
例えば以前は面白いお話を観てももっと面白くありたい箇所にばかり目が向いたり
涙もののお話も小さい矛盾が気になって心が動かなかったりしたんですが
最近はそういうことが減りました。
役者だったらストイックでも良い。
もっともっと、自分ならこうする、と考えるのは自然だと思うのです。
でも宣伝美術家だったら?
この舞台のなにに感動があったか、どこが楽しいか、を
小さいものでもすくいとることができたら。
それを伝わりやすく策略をめぐらせてチラシやパンフレットを起こせたら。
誇張するではなく、あくまで拾い上げて分かりやすく。
それがお客さんに伝われば。
それができたら舞台とお客さんを繋いでいられるし、きっと「デザイン」だよなあ。
パンフレットのデザイン完了しました。
今回のデザインは特別な新規性とかはなくて「今までやってきた事の積み重ね」な感じで進みました。
自分が持つ強みは自分では操縦できなくて、強みと言うよりは長く活動してきて自然に選別され生き残ったやり方、それらを使って長らく作れず暖めてきたデザインネタをやっと具現化できた感じです。
仕上がってみれば意外と今までなかった雰囲気になりました。しかも自分が好きなやつです。
デザインは思った通り100%には作れなくて、そこが難しいし、そこが楽しい。
そもそも演劇に携わって宣伝美術をやること自体が予想外だったからには、今のデザイン人生も自分の掌の外。自分で考えて作りながら観客の気分で見守りつつ思っていない結果を楽しんでる感覚で、そこも大事なポイントの1つかなと思えます。
演劇集団よろずやさんのパンフ撮影が折り返しを過ぎました。
18人の写真をバランスを考えながらまとめ上げるのは大変だけど、やっぱり楽しい。無料配布パンフでも手加減して良いとは思ってません。作り込んでいると時間が飛んで過ぎて行きます。
コロナ以来、お芝居を観劇する人は確実に減りました。かわりにオンライン観劇が充実した点はいいことだけど、それ以前に演劇自体を観なくなった人もいると思うのです。
そんな中で現地に観に来て下さった人が楽しかったと感じるためには、宣伝美術として何をしようか。
久しぶりの現場。作る自分も心待ちだった舞台。自分が関われる今年の舞台はこれ一本のみです。祭りのようです。
楽しんで作る。あと少し!