宣伝美術家TOMのブログ [1000-B]

宣伝美術家TOMの日常・演劇・デザイン・カメラなブログ。

村上佳子ひとり芝居 終演

2016-08-02 23:40:01 | 宣伝美術
お手伝いしていた村上佳子ひとり芝居が無事に終演となりました。
無事とは言いながら小さい事件は色々ありました。
なにせ一人芝居、それも
制作部門なしでほんとうに一人で作ったお芝居です。
宣伝美術の私を含め演出や衣装、小道具、設営など数名のサポートはありますがあくまでサポートです。
乗り越えた、というよりずっと手探りだった気がします。

自分は役者ではありませんが常々思ってる事がありまして、それは
「上手いからやるのではなくて、やりたいからやるもの」という事です。
お芝居に限りません。歌手、デザイナー、演出家、色々な職がそうだと思ってます。
ただし下手の礼賛ではありませんし上手を貶めるものでもありません。
どうしてもやりたい、というその気持ちがなくならないのはものすごく大事という事と
特に初心者さんが「上手くないとやってはいけない」と思ってほしくない、というか。
まだうまく説明できないですけど。とにかく上手い下手じゃないんですよ。


「ひとり芝居をしたい」
村上さんはこの情熱に対していちずで全く迷いがなかった。
この人をサポートしようと思った一番はそこでした。
できるからやるのではない。むしろ人生初のひとり芝居なんて聞いたら難しい想像ばかりが浮かぶ。
それでもひとり芝居がしたい。
その宣伝美術を僕にすべて頼みたいのだと言うんですから。


そういうオファーを頂くのはすごく大切な事で、うれしい以上に身が引き締まります。
真摯なお願い。これに応えられる自分だろうか。
どんなデザインが正解なのか。
客席を埋める事なのか。見た目がかっこいい、デザイン力が高いチラシだったら良いのか。
納得とはどこにあるのか。村上さんの、そして僕自身の合点、腑、着地点はどこなのか。
己をすごいと驕る暇もない、いつまでも探しまわる楽しさ。

今回初めてひとり芝居を担当して、宣伝美術とどこか近い気がしました。
やってよかったお仕事でした。

8/10、11には続いて演劇集団よろずやの若手番外公演「トランス」が本番を迎えます。
こちらも初心を思い起こすお仕事です。この勢いのままでゴールに倒れ込もう。

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