大きな舞台

大和郡山城ホールへ、戦争体験ものの舞台を見に行きました。
演劇仲間が何人か関わっていたのだけど、自分は完全にお客としての参加。もちろん初見。
その想像以上のスケールに驚きました。行政が支える舞台というのは一味違います。大きい。

舞台挨拶に原案を起こした年輩の男性が立ち、体験を舞台に出来て良かったと目を潤ませていました。
自分が体験した戦争という事実。それも歳をとった今は人に伝えるのに限度がある。そこで選んだのが舞台化という方法だったのでしょう。出版する、石碑を彫る。色々な方法と舞台が違うなと思うのは、作りあげるという体験を多くのキャスト・スタッフ他のメンバーと共有できること、そのたくさんのメンバー（市民参加型でした）が知り合いに見に来てもらうこと。そういうプロセスが、他の手段と違って直に触れられることじゃないかなと思います。

舞台にしたことでネットで何万ヒットするよりも、TVで放映するよりも、ずっと近くに伝えられたのではないでしょうか。しょっちゅう舞台に携わっている身ですが、舞台という手段を選んでもらったことが光栄です。大きな事を言いながら、宣伝美術が舞台に関わるといってもプロモート（売り込み）まででほとんど間接ですが。うん、いい舞台作ろう。