私が小学3,4年の頃、近所の
そろばん塾に通っていた。
ある日、自転車でそろばん塾から
19時頃帰宅した。ガレージには
既に父の車がとまっており、私は
自転車をとめようと、父の車の横を
通った。
その時、白いランニングを着た父が
中腰で移動し、私から隠れるように
しゃがんだ。
おいおい、ガラにもなく
私を驚かそうってか?と煩わしく思うも、
「お父さん?」と声を掛けた。
しかし、父は一言も発しない。
おいおい、もっと、こう…
立ち上がって
「わっ!!」
とか
「驚いたか!」
とか
「隠れてたんやで!」
とか、ないのかよ。
こっちは驚いてやる準備はできてるのにさぁ。
しょうもないことしよって、と思った私は
「お父さん何してんの?早よ家入りや」と
だけ言って私は先に家に入った。
ところがどっこい、である。
いるのだ。
父は居間でくつろいでいたのだ!
………っつ〜事はだね。
さっきのランニングの男は、誰だよ……。
今思えば、
車上荒らしだったのかもしれないね。
ガレージいうても、シャッターが
あるようなガレージでない。
青空ガレージなんで、月明かりが
電気代わりだった。
あの時、私が父と思って
出てくるのを待っていたり、また
至近距離まで確認しに行ってたら
どうなってたんだろうと
思うだけで戦慄する。
これから暖かくなると、
比例して変な人も多くなるので、
皆様くれぐれもお気を付けを。
(いや、着とるんかい。)
ではでは、またね。