いやー、びっくりしたね。
我ながらびっくりしたよ。
先日、母が
「あんた何歳になったんや?」と聞いてきた。
「◯歳や」と答えると、なぜか
不服そうな顔をしていた。
(不服そうな顔をしたいのは、こっちである。)
数日後、また不服そうな顔をして
「兄ちゃんと5歳離れてるんやったら、
あんたは今△歳なはずや」と言ってきた。
「いや◯歳で合ってるって。
自分の年齢間違うはずないやん。」
と言うと、計算してみろとまで言ってきた。
バカバカしい。
私は2023から生まれた年を引いた。
…。
……?
………!?
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…嘘だろ、おい。
ほんとかよ!
一歳セルフ飛び級してたよ!
いや、おかしい!
私は◯歳なはずだ!
去年、書類や問診票に◯歳と書いた。
だから、今は◯歳で合ってるはずだ!
そういや私、とある芸能人と
同い年だったな。
調べてみるか。
…おろ?
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ほんとだなぁ、母の言う通り、
私は△歳だ。
…はて?
私は一体いつから
一歳サバを読んでたんだ??
少なく読むならまだしも、
多めに読むとは我ながら何事だ。
思い起こせば3,4年前、
『そういや、私は次何歳になるんやったかな?』
と思ったことがある。そのときに、
何かの間違いで多めに見積もって
しまったのかもしれない。
と、なると…。
私は3,4年前から年齢のサバを
読み続けていたと思われる。
各種書類に間違った年齢を書き続けて
いたことになる。
…照会せぇよ、年齢間違ってないかって。
書類に書く年齢なんて、
誰も細かく見ちゃいないってことじゃないか。
書類なんていい加減なモンだね。
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それはさておき。
私は、悪意なくサバを読んでいたとはいえ、
何だか1年得した気分だ。
生きとし生けるものが、
誰しも成し遂げられなかった
「時を取り戻す」ということに
成功した気分だよ。
なるほど、生命線が3本ある女だけある。
中年女性の一年は大きい。
若者の一年とは訳が違う。
中年女性の一年は、
動物が一年で数年歳をとるのと同じだ。
なので、私は数年の若返りに
成功したことになる。
肌年齢や精神年齢という
不確かなものではない。
本当に1年取り戻したのだ。
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自分の勘違いとは言え、
なんか嬉しいなぁ。
新しい衣装でも買っちゃおかな。
ではでは、またね!
(いや、ほんと。ある一定の歳になると、
年齢などもはやどうでもよくなるよね。
だからと言って、芸能人みたいに
『年齢は単なるナンバー』とも思ってないけどね。
年齢は年齢の何ものでもない。
成功を『成幸』と書くのと同じくらい
バカバカしい。