怖い話というものは、
起承転結があるとそんなに怖いものではない。
一番怖いのは、
次の瞬間に自分にも起こりそうなこと。
そういうものは、
不可解な出来事であることが多い。
さて、私は先日夫と部屋で寛いでいた。
猫が入ってきてもいいように、
少しだけドアを開けている。
他愛ない会話をしているとき、
ドアがギィっと開いた。
どの猫が来たのかなとドアに目を遣った。
…いないのだ。
猫どころか、何もいないのだ、
風もないのに、あたかも猫が
ドアを開けて入ってきたかのような
ドアの開き具合だった。
私達は、顔を見合わせ、
「…開いたやんな?開く瞬間も見たやんな?
結構開いたで。何やったん?今の…」
その後すぐ、猫がやって来た。
夫のことが大好きな蜂蜜ハニーだった。
もしや…。
夫に会いたいというハニーの逸る気持ちが先に着き、
ドアを開けたというのか??
いや、あながち嘘ではない。
そんな空気感を私は受け取ったのだ。
嬉しそうに来るハニーを見ると、
歓迎して撫でずにはいられなかった。
いやー、しかしながら。
あれだけハッキリしっかりドアが
開くと、さっすがにびっくりするよ。
気のせい・勘違い・見間違いレベルじゃ
なかったからね。
おっと、時間がないよ!
ではでは、またね!