間一髪だった。
昨日、家族で中華バイキングに行った。
平日ど真ん中の水曜だし、
混んでいないだろうと高を括っていた。
エレベーターを出ると、すぐに
お店の入り口というような構造で、
目的の階に着き、扉が開くと、
そこには20人ほどの高校生くらいの
集団がざわざわと待機していた。
見た瞬間、閉ボタンを連打したくなった。
(そりゃ爆破スイッチだよ!)
“うわ!絶対うるさいし、こういう集団は
友達同士でウケ狙いでお皿に不適切な量の
料理を載せて騒ぎそうだ!
お店の人が「酢豚出来上がりました」と
お知らせしようものなら、我先にと
立ち上がって、他のお客さんのことなど
考えず取っていくのは火を見るより
明らかだ”
と瞬間的に思った。
しかしながら、私も家族も中華料理の
口になっているし、予定通り入る
べきかとも考えた。
とは言え、20人ほどの高校生が
いる時点で、明らかに想像していた
平日ど真ん中の、ゆったり空間で
美味しく中華バイキング!という
シナリオにはなっていない。
私は、
“今なら別の選択が出来るのに、
我慢する必要があろうか”
と思い直した。
『ごめん、嫌な予感しかせーへん。
別んとこ行こ!』と打診すると、
家族も同じ思いだったようで、
反対の賛成なのだだった。
…いや、誰だよ…。
…んー、お父さんだが、パパ違いだろ。
エエんかい。
…お?いや、あんただよ、あんた!
おっと、すまないね。
キャラクター達と揉めてるところを
見せてしまって。
そんな訳で、私達は
イソイソとエレベーターに乗り直し、
第二候補のお店へ行った。
ピソラという、ピザやパスタの
食べ放題をやっているお店なのだが、
ほどよく賑わっている感じで、
注文する料理は全て美味しかった。
赤ちゃんの泣き声がたまに聞こえてくるが、
20人の騒音に比べたら静かなものだ。
あの時の判断は、『英断』だった。
人間、直感っつーモンは当たるもんでな。
あかん!と思ったらやめた方が
だいたい良い結果になる。
余談だが、中華バイキングには、
先客にスーツ姿のおカタイ感じの
団体客がいた。
個室扱いのところにいたので、
バイキングではなくコースだと思うが、
まさか、若人20人が押し寄せるとは
思ってなかっただろうな。
大惨事を被ったのは、この団体だろうな。
お気の毒に…。
いやいや、大失敗だよ。
ではでは、またね!