あぁ…。
つらかった。
元々、ショーの前はセルフ缶詰にして、
家から出ないことが多い。
それは、自ら課したことなので、苦痛ではない。
何なら、場合によっては出て行ける。
コロナとなると、問答無用で
自宅待機だもんなぁ。でも、
自宅にいるのが苦痛だったわけではない。
ショーの前に、口内炎と呼ぶには
あまりに大きすぎる口内炎ができた。
これが、何とショー直前に潰れたのだ。
少し小さくなったものの、今度は
歯が痛み始めた。
“待ってくれ、ひとまず、24のショーが
終わればコッチのもんだから。それまで
病院に行くのは耐えよう”と自分に言い聞かせ、
精神力で頑張った。
26日、月曜日。
さぁ、今日こそ仕事が終わったら
歯医者に行こう!
…ところがどっこい、である。
出勤すると、主任も同僚もコロナで
休みだったのだ。ローカルルールを
分かっていない、助っ人の男前が
代わりに出勤していた。
しかしながら、このローカルルールこそが
私達の業務を左右するのだ。
それを知らない助っ人の男前がいたとて、
目の保養という足しにはなるが、
即戦力とまではいかない。
この日は、結局残業をした。
当然、27日も彼らは休みだ。
仕方ない…奥歯よ、
もう少し辛抱してくれ。
そうこうしている内に、
私がコロナに罹ったのと、
歯医者の年末年始の休業で
歯医者に行くこと自体が
無理無理無理無理になった。
私の歯は、お正月の間も
遠慮会釈なく痛み出した。
冷たいものを飲んでも、
熱いものを飲んでも痛む。
痛い歯に風をあてるかのように、
シィシィと空気を吸い込んでも痛む。
クリスマス前に歯科検診行ったばかりなのに、
虫歯が潜んでいたというのか。
私は、痛むと思しき、奥から二番目の歯を
人差し指と親指でつまみ、前後に揺らしたり
カンカンと叩いたりしながら、
歯医者!ハヨ!なんて歯医者乞いをした。
いやはや。
歯が痛くて受診したいのに、
出来ないこのツラさ…。
コロナの比ではなかった。
ではでは、またね!