放課後、君と二人
うねる前髪も
肌に張り付く空気も
大嫌いな数学も
今だけは愛おしい。
君の指が僕の文字をなぞる
大雑把な文字を綺麗な指がなぞる
そのチグハグさに見惚れていた
r=1-sinθ
いつになったら解けるのだろう?
長すぎる片思いは
いつしかほどけない鎖となって
私の心を君に縛りつけた
知ってた?私の特別だったの
知らなかったでしょ?私の一番だったの
もう会えない君
一番近くにいたのに
今では一番遠くなった
触れたくても触れられなくて
伸ばした手の行き先はどこにもない
いつか 顔も声も忘れて
君という存在が輪郭だけになってしまっても
私はいつまでも君を覚えているし
好きでいつづけるんだろう
君の輪郭をなぞって