今日も明日も変わらずに日が昇って、日が沈んで。君がいた昨日も、君がいない今日も同じだけの時間が流れていく。
今日は君がいなくなって悲しかったけど、明日はきっといつもと同じ1日を過ごして、いつもと同じことで笑うんだろう。いつか悲しみは薄れて君のことを思い出すこともなくなっていくんだろう。人はそれを忘却と呼ぶし、別れだと呼ぶ。
私も君も地球の長い時間のなかでは瞬きをするくらいの一瞬にしか存在しなくて、その時間の流れで忘れられていく存在なんだ。
ねえ、それでも私は君を忘れたくないし、君がいない今日も明日もこれからも悲しんでいたいよ。悲しみのなかには確かに君が存在しているから。