いつからかは分からないけど君が綺麗だと思っている。別に顔が整っているとか、仕草が綺麗だとかそんなんじゃなくて、何故かは分からないけど君が綺麗だと思っている。
授業中、先生の話を聞いてノートを取る君の横顔を見ていた。あの子を見つめる熱い眼差しを見ていた。目が合いそうになって慌てて逸した赤い耳を見ていた。全部が綺麗だと思った。
地学の先生が
「この時期は夏の大三角と秋の四辺形どちらも見ることができるよ」
なんて言っている。きっと見上げても大多数の人には どれがどれか なんてわからないでしょ?きっと君にとっての私も有名じゃない星たちと同じなんだろうなんて考えて勝手に悲しくなった。
夜はいろいろ考えてしまうからYouTubeを開いて最近SNSで話題のアーティストのチャンネルを開いて新曲を聴いてみる。綺麗な恋愛をしてきたのね。真っ暗な部屋の窓から空を眺めてみたけど、やっぱりどの星が何という名前かなんて分からないや。それでもやっぱり星空は綺麗だと思った。
君が綺麗だと思うのはきっと私のことなんて見ていないから。星空の名前もわからない星と同じ。このまま振り向かないでね、汚い感情ばかりの私のことなんて見ないでね、綺麗なままの君でいて。
だけど本当は君の汚い人間の部分も見てみたいと思うの。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます