チャイムの音が聞こえてきた。しばらくして楽しそうな声が近づいてきた。窓の外を見ると黄色い帽子の子どもたちが走ってきた。
「はやく!」
「まってよ!」
「せんせいがはしっちゃダメだっていってたよ!」
きゃいきゃいと楽しそうに響く声。あの年の頃は目にするもの全てキラキラとして見えて、明日もきっと笑っていられると無条件に信じていた。きっと彼らもそうなんだろう。
彼らはこれからどんな人生を歩むのだろうか。
どんな夢を持って、どんなことに興味を持ってどんな人間になっていくのだろうか。
きっと楽しいばかりではなくて、綺麗なことばかりではないだろう。
だけど、だけど、きっと大丈夫。
君たちの未来は明るいよ。
そう去っていく黄色い帽子たちに呟いてパソコンに向かう。
彼らの未来を少しでも明るくするために。
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