ことば

汝らもし、恐怖を生じ、毛も逆立つほどの思いに襲われたならば、法を憶念せよ。
その時、汝らの恐怖、戦慄は払い除かれるであろう。　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　雑阿含経


新聞の「今週のことば」の中からスクラップしてありました。
P・Cでも見れるよう、あげておきます。

以下は解説。

人生の本質は苦しみである、と見抜いたのが釈尊である。まことに、人の世は、疑い・ねたみ・憎しみ・迷い・恐れ等、心を悩ませ煩わせるものに満ち満ちている。一つの悩みが解決したかと思えば、すぐ次の苦しみがやってくるのだ。
のっぴきならぬ人生の岐路に立たされた時、人は言いようのない恐怖に襲われ、それに押しつぶされそうになる。その時は、釈尊の説いた法を（人生は苦であるというのも、一つの法である）思い続けよと言うのである。
この法は、浄土教徒によって南無阿弥陀仏に他ならぬ。弥陀の大悲は念佛者の苦悩を暖かく包むのだ。