50代半ばを過ぎた幼馴染の女2人が、縁あってまた団地に戻り、昔と同じ温度と距離感で親交する。
これってなかなかないですよね?2人も年頃の頃には結婚をしたり、妻子ある人に騙されたり、紆余曲折しながら生きてきた。酸いも甘いも噛み分けた年代となり、1人は年老いた両親と同居しながら大学の非常勤講師を。もう1人はフリーのイラストレーターを生業として、留守の母親に代わり団地の我が家を守っている。
物語はこの時代にしては平和でゆるく、悪人もいないし特別な事件もエピソードもない。2人の親友の距離はすごく近くて、色違いの洋服を着て外出したり、常に食事やお茶を共にする。
以心伝心と言う言葉がふさわしく、互いの気持ちを多く語らずとも悟っている。
2人は小泉今日子さんと小林聡美さんが演じています。私生活でも仲が良いとか?
すこく息ピッタリで見ていて心地よい。
私にも幼なじみでずっと仲良しの友達がいたんだけど。
今でも連絡は取っているけど、ある事がきっかけで以前みたいな身内感は薄れてしまった。決して消滅したわけではないんですが。
だんだん互いの環境も違ってきて、感覚もズレていたかも。
だからこのドラマを観るたび、心が少し痛む。羨ましくて。
人の縁って強いのか脆いのか。
森瑤子さんと言う今は亡き作家の言葉
「人との関係は互いに薪を焚べ合わなければ継続できない。片方だけ焚べてもその火は消える」と。
ほんとにそうですね。
※写真のバナナは、一本ずつ切り離してラップしてポリ袋に入れ野菜室で保存したもの。冷蔵庫に入れたバナナは黒くなると言われていますが、この方法だと5日たってもこの新鮮さです。