これ、84年放送だから、まる40年前の青春ドラマなんですね。昭和の時代ってこういうスポ根ものがすごく流行りましたよね。
荒廃した高校のラグビー部を立て直した名監督と部員の熱い物語。実話を元にしてるせいか、とてもリアリティがあるし、クサイセリフがかえって新鮮です。何と言っても主演山下真司さんのまっすぐな演技が胸を打ちます。
「俺は今からお前たちを殴る！いいな？」
って伝説の台詞も懐かしい。昭和ならではの部活風景。令和の今ならすぐに教育委員会がやってきてクビが飛ぶでしょう。
ドラマは、弱小ラグビー部が数年の歳月を経ながら強くなり、花園の舞台で優勝するまでを描いています。
半年のドラマ回数の中で、卒業式が3回あるんだよね。卒業生が巣立ち、新入生が入る。OBはいつも母校の勝利を応援している。
みつお役は鶴見慎吾さんがやるはずでしたが、大麻事件で謹慎処分となり、宮田恭男さんが代役に。鶴見さんはドラマ中盤になってから、遅れを取り戻すかのようにみつおの恋人役の伊藤かずえちゃんの腹違い兄としてしれっと現れ笑えた。
みつおの姉役の和田アキ子さんの若い事。ラーメン屋を営む梅宮辰夫さんの女房役で、怒りっぽいけど年の離れた弟のことをいつも心配している。
大映テレビドラマの激アツさがとてもよく出ている作品です。キャストは他にも松村雄基さんや坂上二郎さん等懐かしい人が沢山出ていて、山下真司さんの女房役岡田奈々さんの透明感ある美しさが映えて、娘役の間下このみちゃんがとてもかわいい。
時代背景は校内暴力が社会問題となっていた頃で、ガラスが割られたり、廊下をバイクで走ってたり、生徒が当たり前に教師を殴って警察が来たりともうめちゃくちゃ。まさにドラマタイトルの通り戦争です。
初代の部員だったイソップ君が脳腫瘍で死んだり、マネージャーで懸命に選手達を支えたかよちゃんが車にはねられ死んだり、みつおの義兄役の梅宮さんがヤクザに刺されて死んだりとやたら悲しい死が多いのも特徴でした。
月曜からはシリーズ2が始まるので、それもとても楽しみです。
