橋田壽賀子氏って、改めて日本の家族を描く天才、鬼才だなと思います。
5人娘と原家族、嫁ぎ先家族を巡って繰り広げられる日常にあるあるの悲喜交々。
このシリーズ。スペシャルを含め2019年まであったのですよね。およそ30年!
その間、岡倉家の両親、幸楽のお姑さんは収録中に亡くなりましたが、小さかった孫達が大人になり、家庭を持ったり疎遠になったりとそりゃあ登場人物一人一人に焦点を当てて描いている。丁寧でした。
私はリアルタイムでは時々観たり観なかったりでしたので、今この令和になって平成初頭のホームドラマってなんだかすごく懐かしくて新鮮な気持ち。
昭和ほどではないけど、男社会だよなあ。それにまだまだ良妻賢母が賞賛されている。
でも女も仕事を持って、イキイキ活躍する姿を描いてくれている。悔しかったり勇気が出たり、登場人物との感情移入もしやすい。
何と言っても親族あるあるのモヤモヤ感とか腹が立ってもそこは我慢を強いられる風習とか腐れ縁とか複雑な気持ちを代弁してくれる。
さすがだよねえ、橋田さん。
橋田壽賀子さんは2021年に亡くなり大往生で、最期の最期まで執筆活動をされていたようですね。