建築士の裏側

建築士の違法行為等についての注意喚起を記し、特に違法な代願が減っていくことを願います。

大丈夫かい!? 大手ガス屋さん

2024-10-21 08:28:06 | 日記
代願だけど、施主から追加料金を貰って監理プラス業務している物件。

普段の代願工事監理では外壁部分は防水紙が下から上に貼ってあるかくらいしか見ないけど、今回は配管などの貫通部も確認。

換気扇や給排気口の貫通処理は確認。

ガス工事は施主から別途に大手のガス会社へ依頼。
キッチンへのガス管は壁から引き込むということで、まだ未施工なので外壁を張る前にやらないと防水紙の貫通処理ができないので、施主へ確認。

そうしたら、外壁を張った後で工事の最後の方にやる予定だとか。

それじゃダメですよと、ガス会社へ指摘。リフォーム工事も請け負っている会社なので建築工事の基本は知っていると思うのだが、わからない様子。

木造の防水の基本もわからずにガスの配管工事やリフォーム工事をやったら駄目でしょう。しかも株式上場大手なのに。

防水紙の貫通処理をしないと、ガス管の貫通部、サッシや軒天、外壁継ぎ目、その他の箇所から入った雨が侵入して、雨漏りやカビ、腐りの原因となります。

建物が完成いてすぐには問題ないと思うけど、何年かした後に問題となる可能性は高いと思います。

私は代願で確認申請書に工事監理者として名義を使用する場合、重要事項説明書には、建築基準法の最低限の工事監理までは行うが、詳細な監理を希望する場合は、施主と別途契約と歌っているけど、代願では重要事項説明をしない場合が多いと思われるので、その方たちは責任をどう考えているのだろうか。

確認申請書に工事監理者と記載した以上、責任が生じるでしょう。

外壁防水の場合は、防水紙が貼ってあるかが基準法最低限の工事監理、別途費用により、貫通部やその他の箇所も確認します。

代願の二階建て以下の木造住宅の工事監理は面積により10~20万円(税抜)で、配置、基礎配筋、軸組、防火関係、その他法令事項(手摺、換気扇等)を現場確認しているけど、令和6年の設計関係の国土交通省の報酬単価は、一番下の技術員が¥33,600(税抜)、技師(C)が¥38,400(税抜)。

二級建築士相当は、技師(C)に相当すると思うので、経費も考えると私の報酬は安いですよね。。。









本当に現場監督? 2

2024-10-06 01:26:41 | 日記
前回の工事写真を撮る事を知らない現場監督の現場の話。

こちらの仕事は代願。確認申請書に設計者と工事監理者として私の名義を記載するので、後で責任問題にならないように、重要事項説明書には、基礎配筋、軸組み、...等の最低限の工事監理を現場サンプリング確認と工事写真や施工者報告にて行うと明記して、詳細な監理を希望の場合は別途契約にてと記載し、問題が起きても責任になりづらいようにしています。

詳細な工事監理はやりたくないのが本音ですが、今回は施主が別途支払うとのことで頼まれてしまったので、仕方なく引き受けました。

生コンはJIS規格での発注を確認。設計基準強度FC21なので呼び強度は24。
アンカーボルトは現場と当方の検査ミスで3か所ほど落としがあったので、筋交いの位置を変更したり、土台継手を金物補強したりで解決。

そして土台パッキン。柱元、土台継手、大引きの位置、その他900mm程度には入れる基準になっています。

柱元に数か所未設置を確認したので、設置を依頼して解決。

そして大引きの位置を確認してパッキンを計画してと事前連絡しておいたのですが、設置せずに土台の座金締め完了。。。

後からでも叩いて入れるのか? 入るのか?
だとしたら、締める前のが楽だけど、大引きの位置確認するのが面倒だから後から入れる予定?

入らないのなら土台に近接して束を設置。

現場監督さん、きちんとやると言っていたけど大丈夫なのかね?

床を張る前までには確認しないと。












仕事無いけど危うそうなので断った

2024-09-28 11:30:23 | 日記
知り合いからの電話。

知り合い:
100㎡前後の木造平屋建ての貸家を建てたい人がいて、建設業者ではないけど施工は自分でやるそうなんだけど、確認申請の費用はどの位?

私:
大昔は確認申請だけだったら15万円とかでやってたけど、今は必要図面や記載事項も増え、確認申請に必要な図面以外に保存義務図書は全て作成しなければならず、重要事項説明も義務付けられているから、昔のように確認申請だけとはいかなくて、工事監理と完了検査までやらないといけないから、50~60万円位。

ただ、建設業者ではない施主が自分でやるとなると、工事監理で是正が沢山でると思われ、トラブルになる可能性が非常に高いからやりたくないです。
-------------------------------------------------------------------------------------------------
建設業者に頼まずに自分で施工 = とても安くやりたい

建設業者や大工でもない = 見よう見まねで基準や法律を知らない

うちに話が来た = 頼む建築士事務所がいない = 工事監理はうちになる

-------------------------------------------------------------------------------------------------
基礎が全くダメ、軸組が変な組み方になる、金物が全くダメ、延焼の恐れのある部分の屋内側防火被覆を知らない、工事監理や完了検査はしなくていいと主張され、それによる問題が起きるとウチのせいにされる恐れ。

こういうのはやらない方が絶対に良いと思います。








本当に現場監督?

2024-09-19 13:14:18 | 日記

ごく最近の100㎡に満たない木造平屋建て住宅の現場での出来事。

瑕疵担保保険の配筋検査と一緒に工事監理者として私も検査を行いました。

代願とはいえ、確認申請書に工事監理者として名義を使用しているので最低限の事は行わないと違法です。

施工者からは基礎業者の他、現場監督も立ち会いました。

施工者の義務である工事写真の他、私は工事監理と完了検査用に写真を撮ります。

(違法代願監理する人は、現場には完了検査の時しか行かずに施工者からの写真を完了検査の時に受け取って提出する手法)

施工者側のトラブルで写真データが消えたりとかも無きにもあらずですし。

 

配筋検査が終わり、現場監督に一言。※今回初めての業者です。

私「工事写真は撮られていますか?」

現場監督「えっ!?撮ってないですよ」

私「完了検査に基礎の配筋の写真が必要ですよ」

現場監督「今まで撮ったことないし、瑕疵担保保険の検査員が撮っていたけど、あれじゃダメなの?」

私「瑕疵担保保険の検査と建築基準法の検査は違うから、ダメですよ」

現場監督「今まで撮ったこと無かったけど....(下請け業者も)」

私「私は写真撮っているけど、工事写真は施工者が撮るものですよ」

 

今まで工事写真撮ったことが無い現場監督なんて....唖然としました。

 

 

 

 

 

 

 


生コンの闇 ~JIS認定工場でも発注方法の穴がある~

2024-09-14 09:41:09 | 日記

建築物の構造部(木造や鉄骨造等の基礎、RC造)に使用する生コンはJISの基準に依ることになっています。

しかし、以下のような事が行われている場合があるので要注意です。

①JIS認定工場でない生コン工場に発注。

こちらは土間等の構造部以外は問題ないですが、建築物の構造部に使用するのはNG。

そしてもう一つ穴があるのが、

②JIS認定工場に発注したが、建築物の構造部ではない発注を行って、基礎を打設。

JIS認定工場であれば、建築物の構造部として注文を受けるとJIS基準に従った配合をしないと違法ですが、その他の場合は問題無いため、どうやら工場側も知りながら(建前上は建築物の構造部とは聞いていない)生産してるの場合があると感じます。

設計基準強度(FC)21で建築物の基礎として発注すると、JIS基準に従い+3~6の温度補正が必要になります。そうすると呼び強度が24~27(時期による)となります。

強度が上がると単価も上がるので、発注者側は建築物の基礎ということを伏せて、単に呼び強度21で発注したり、土間用と発注したりする場合があるようです。

※誠実なプロの施工者はやらないと思いますが、基準について無知な発注者や、意図的な業者が行っていると思います。 特に木造住宅やその他4号建築物が温床になっていると思います。