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人間力向上の鍵となる主体性向上の考え方と方法-自我機能の開発

2013-06-12 12:30:18 | 人間力を高める

ねらい
①企業環境の変化
企業環境もグローバル化、日本経営の変化、働く人の意識の変化によりさまざまな問題が生じています。
 新しく管理者になったり後輩ができても、マネジメントが機能しなかったり部下指導ができなかったりしています。また指示されなければ動けなかったり、仕事の負荷の増大にともないメンタルダウンする人が増えています。今回の研修のねらいは社員の人間力の鍵となる主体性の向上を図り、これらの環境変化に対応できる社員の主体(自我機能)性を高めることにあります。


②日本人は主体(自我)性が弱い!?
 主体である自我について日本人は弱いといわれています。自我機能はどちらかといえば心の健常者と精神障害者(パーソナリティ-障害等)との違いを知る指標として研究が進められてきました。しかし身体でも病気と健康そして目的を持った体力作りの3段階があるように、心も病気と健常そして目的を持った心力をつける3段階があります。現在の企業環境で心力をつける観点が自我機能です。


③主体(自我機能)とは
 自我とは人間という生体が環境(外界)に対して適応していくために、そして内面的(内界)な均衡を保つために発揮している心的機能です。
自我にはいくつかの機能がありますが、今回は特に現在の企業社会で仕事をする上で重要と考えられる機能を5つにまとめ、高めていくことを目的としています。
        

④研修ツールとしてSP(サブ・パーソナリティー)トランプの活用
SPトランプは日本人の内面にあるサブ・パーソナリティーを52枚に集約し、トランプ仕立てにしたものです。このSPトランプを教材として活用します。まず自己理解を深め、個人の自我機能を高める課題を明確にし、自我機能を高めるための考え方と方法を体得します。この教材を使うことによって、わかりやすく楽しく学ぶことができます。
*1993年に主体性を高めるセルフ・エンパワーメントのプログラムを開発。その教材として開発したSPトランプは現在20万人以上の方々が活用しています。これらの20年間,20万人の各種データをベースにして展開しています。
   

⑤研修のフォローアップ
 研修で理解した主体性を高める考え方と方法を日常生活や仕事場でも実践できるように、スマートフォンのアプリを開発しました。今回はアンドロイド版のみのテストランです。研修効果を高めるためにお役立ていただけます。


【プログラム】標準2日間版(1日版も可能です)

時間
1日目(0900~1700)

    〇は具体的内容

 オリエンテーション              

〇研修の目的
〇自己紹介と個人の研修ゴールを明確にします


1.自己理解を深める
•自己理解を深める視点
•自己のSPを理解する
 (SPトランプ使用)
•SP特性を知る

〇SPトランプを10枚選び配置することによって心の中を可視化します。そして研修のグループワークで相互に印象をフィードバックし合い、他者から見た印象を知り自己理解を広げます。
〇SPトランプの色やマークによって自らのSP特性と仕事の行動特性を知ります。


2.主体(性)とは
•自己を客観視するセルフ
•セルフによる意志の発揮
•意志力を高める
・意志発揮の3つの側面

〇SPをモニタリング(俯瞰)しているセルフの存在を確認します
〇セルフが自分の中にあるSPを行動化する意志について認識します。
〇強い意志の側面のみならず巧みな、善い意志の側面も認知し、意志力を高めます。


3.主体である自我機能を高める
•自我とは
・自我の5つの機能(働き)
(SPトランプを活用した演習)

〇人間という生体が環境(外界)に対して適応していくために、そして内面的(内界)な均衡を保つために発揮している心的機能の自我について理解します。
〇自我の5つの機能(働き)とは



1)現実検討・行動判断機能-現実吟味
モノゴトを正確に把握し、見通しを持った行動を判断する働き。

〇外界である人やモノゴトの認知傾向(心のフィルター)を知り、外界を正確に把握する方法を知ります。合わせて見通しを持った行動を判断するための方法と各自のボトルネックを知ります。




2日目(0900~1700)

 自我の5つの機能(働き)
(SPトランプを活用した演習)
 1日目の続き

2)自我境界・対象関係機能―他者とのWIN/WINの関係構築する働き

〇他者との関係を適切に保ち、柔軟的に対応できる働き。
 特に苦手な人への対応方法と+-に働くSPを知ります。


3)克服力・有能感機能-自律創造的問題解決
  置かれた環境に受け身に従うだけでなく、能動的に周囲に働きかけることができ、有能感を持つことができる働き。

〇周囲の期待を知り、自らが能動的に働きかけるために克服しなければならない不安と+-に働くSPを知ります。そして自分自身の能力にあった有能感を持ちます。


4)防衛機能-メンタルケア

〇欲求と信念・価値規範のバランスを考慮し、内部で起こっている不快な感情に対応し心の安定を図る働き。
 心が疲れるSPと疲れを緩和するSPについての理解を深めます。そして自分の欲求が脅かされたときの対応(防衛)傾向を
 知り、心を安定させる方法や自分にあったメンタルケアの方法を体得します。


5)統合機能-自己実現
内部で矛盾している要素(強み・弱み、好き・嫌いなど)やさまざまな動きを調整し、人格のまとまりの中に取り込む働き。

〇外界からの期待(役割行動や課題達成行動)に+-に働くSPを知ります。合わせて1)~4)のマイナスに働くSPとのつき
 合い方やプラスに働くSPの活用・育成方法を知ります。

【展開】上記の機能を高めるための考え方と方法を自分のSP特性を理解し、SPトランプを活用しながら個人ワーク、グループワークで進めます。



4.自己の行動指針づくり
•望ましいSPを選び、配置する
•自己の行動指針の創造

〇心を強くするとは自我機能を高めることである。
自我機能を高めるとは、過剰使用のSPを緩和し、未発達のSPを活用・育成しパーソナリティーを成熟させることです。
〇自分自身の成熟した姿をSPトランプによって可視化します。
〇最後にパーソナリティー成熟ための行動指針を創造します。



●まとめ


註)進捗状況により、プログラムが変更になる場合があります。
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