かながわ いーとこ

神奈川県にはいろいろな景色があり、魅力に溢れています。ぶらぶら散策して見た風景・いいところを少しずつ紹介します。

称名寺市民の森(横浜市)

2015年06月22日 | 神奈川のいいところ
横浜市金沢区の称名寺市民の森の紹介です。

称名寺の裏側が市民の森になっていますが、その境界線ははっきりしないため、
もしかするとこれから紹介する内容の一部は称名寺境内に含まれるかもしれません。
称名寺と金沢文庫はこちらでご覧いただけます。

そもそも「市民の森」とは? と思って横浜市のホームページを見ると、
『「市民の森」は山林所有者のご好意により、市が土地をお借りし森の中を散策できるように
簡単な整備をしたのち、一般に公開をしているものです。』
とのことです。

称名寺から市民の森に入るにはいくつかのルートがあるようですが、
今回は釈迦堂裏から入って行くことに。

あじさいが咲いています。
正面が日向山というそうです。

別の所にあった案内板。


日向山方面にすすんでいくと、奥に森に入っていく階段が見えます。


遊歩道に入ると、急に森が深くなります。


周囲の木々。


森の中を進みます。


森に入って5分足らずで階段とその先に柵が見えてきます。


階段を登ったところにある柵の中に、北条実時氏の墓があります。


中央(写真では右)の宝篋印塔は、実時氏の、左右の五輪塔は一族の墓とされているそうです。


墓右上が日向山のようですが、ここで左に曲がり、稲荷山に向かいます。

階段を登って行きます。

途中に紫蘇の花のような紫色の小さな花が咲いていました。


すぐに稲荷山休憩所に到着。

北側を向いていますが、木が茂ってほとんど展望はありません。
木々の間から住宅街がチラッと見えました。

稲荷山から先へ進みます。
少し下った後は、尾根から一段下の平坦の道を進みます。


途中にホタルブクロが咲いていました。


しばらく柵のある遊歩道を歩き、

ジグザグの登りになると、

八角堂広場のある金沢山に到着です。

八角堂には入ることはできません。

広場からの南東側の展望

八景島や海の公園方面。
日産追浜工場も見えます。

南側の展望

野島や金沢八景駅周辺の街並み。

八角堂広場には小さな祠もあります。


八角堂広場から称名寺 阿字ヶ池方面に下っていきます。

けっこう急な階段です。

途中の白いあじさい。


木々の間から釈迦堂の屋根が見えます。


ドンドン降ります。


途中に観音広場があり、布で包んだ赤子を抱いた観音様があります。


そのすぐ下に、西國三十三霊場の観音群があります。

各観音様の台座に西國第○○番と彫られています。

観音群からは石の階段を降りますが、
そのまわりにあじさいが咲いていました。


階段の下から。


階段を下りるとそこは称名寺の境内で、広場になっています。
広場の周りには大きな木がたくさんありますが、その1本。

楷(かい)の木というそうです。
孔子木とも呼ばれるそうで、日本では非常に珍しい木だそうです。

金沢文庫へと続くトンネルのすぐ隣には、中世の隧道が保存されています。

柵でよくわかりませんが。

隧道の脇、孔子木の奥には、北条顕時と金沢貞顕の墓があります。

北条顕時の墓

顕時は北条実時の子で、鎌倉幕府の重職を歴任しました。

金沢貞顕の墓

金沢貞顕は顕時の子で15代執権となりましたが、新田義貞に攻められ、
北条一門とともに鎌倉の東勝寺で滅ぼされました。

墓所の裏は市民の森で、深い森に包まれていました。