化学大手である信越化学の24年3月期決算です。
塩化ビニルを主力とする生活環境基盤材料、シリコンウェハ等の半導体材料を扱う電子材料が2本柱となっています。
今期は全セグメントが減収となってしまいました。
セグメント |
2022 |
2023 |
増減率 |
生活環境 売上高 基板材料 営業利益 |
13,080 5,413 |
10,102 3,219 |
-23% -41% |
電子材料 売上高 営業利益 |
8,756 3,014 |
8,504 2,721 |
-3% -10% |
機能材料 売上高 営業利益 |
4,933 1,306 |
4,252 850 |
-14% -35% |
加工・商事 売上高 技術サービス 営業利益 |
1,316 263 |
1,289 241 |
-2% -8% |
売上高は\2.8兆→\2.4兆、営業利益は\1.0兆→\0.7兆と減収減益でした。
中国市場の減退と、市況軟化による在庫調整が影響したようです。
資産は、現預金が\1.4兆→\1.7兆と増加しています。
その他には、大きな動きは見当たりません。
負債は、有利子負債は無視できる程度しか計上されていません。
利益剰余金は\3.3兆→\3.5兆と増加しています。
営業キャッシュフローマージンは、28%→31%と3ポイント改善しています。
定期預金の増加で、フリーキャッシュフローがマイナスになったのはご愛敬です。
米中デカップリングの影響が、直接・間接的に影響しています。
もっとも市場の支配力は強いだけに、ポジションは盤石に思えます。
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