刑事裁判所を退職したベンハミンは、残された時間で25年前に起きた忘れ難い事件をテーマに小説を書くことを決心し、かつての上司で今は判事補のイレーネを訪ねる。
それは1974年、銀行員の夫と新婚生活を満喫していた女性が自宅で殺害された事件。
当時、渋々担当を引き受けたベンハミンが捜査を始めてまもなく、テラスを修理していた二人の職人が逮捕されるが、それは拷問による嘘の自白によってだった…。
(goo映画さんより)
DVD鑑賞
2010年8月14日 公開
監督 フアン・ホセ・カンパネラ
アルゼンチン作品
自己満足度 5点満点で3点(ラストのみ4点)
これがホントの終身刑!
久しぶりにDVDだけど映画を観たって感じ。
これね、第82回アカデミー賞の外国語映画賞を受賞した作品なんだよね。
アルゼンチンの作品って過去に観たことあったっけなぁ?
時代設定が現代から70年代に飛ぶのと、アルゼンチンの司法がどーなってるのかとか、そもそもアルゼンチンのことをほとんど分かってないために、そこんとこがちょっと何解だったかな~。
だってさ、せっかく捕まえた犯人をいともやすやすと釈放して要人のボディーガードにしてたりとか、あり得ない展開で。
というか、そもそもこの主人公のエスポジト(リカルド・ダリン)は刑事ではないのね。
刑事裁判所の職員っつー肩書きなんだね~。
だけどやってることはほぼかぎりなく刑事だよね。
で、今作は現在と25年後を行ったり来たりして、主人公の上司イレーネ(ソレダ・ビジャミル)とのかなわなかった愛も描かれてるんだわ~。
で、このイレーネ役の女優さんが25年前だと急に若返る!
この変化が凄かったね。
主人公の若返り方もそこそこ良かったけど、この女優さんの若返りはすごいメーキャップ技術だなと。
おまけに、25年後の被害者の夫、リカルド役のパブロ・ラゴの老けメイクも見事だったよ。
ここに出てくる人物すべてが瞳の奥に"秘密"を隠してるわけで。
一番の秘密がラストで主人公が発見する被害者の夫リカルドの秘密が凄い!
ほ~っ、なるほど、そ~きたか!って感じ。
これぞほんとの終身刑だよねってゆ~。
Aが抜けたタイプライターで打ったTEMO(怖い)が、EとMの間にAを入れると愛してるになるってとこなんか、大人な感じの愛情表現として良かった。
いや~しかし、犯人のゴメス(ハビエル・ゴディーノ)が強さの象徴して自分のアソコをぼろっと出すとこ(ぼかし修正あり)とか、被害者女性の遺体のヘアヌードとか、そこはラテン系よね。