ニューヨーク、ブルックリン。
ザッカリー・カウワンがイーサン・ロングストリートの顔を棒で殴ったという11歳の子供同士の喧嘩の後、彼らの両親が話し合いのため集まることに。
リベラルな知識層であるロングストリート夫妻(ジョン・C・ライリー/ジョディ・フォスター)は、カウワン夫妻(クリストフ・ヴァルツ/ケイト・ウィンスレット)を家に招くが、冷静に平和的に始まったはずの話し合いは、次第に強烈なテンションで不協和音を響かせる。
やがてお互いの本性がむき出しになっていき、夫婦間の問題までもが露わになっていくのだった……。
2012年2月18日 公開
監督 ロマン・ポランスキー
DVD鑑賞
自己満足度 5点満点で5点
ウィンスレットの豪快な吐きっぷりは見どころ!
いや~コレは滑稽だったわ!
そ~、まさに滑稽!
いい歳こいた常識ある大人同士の醜い言い争いほど見てて滑稽なものはない。
争いの元となった息子たちはオープニングとエンディングで、固定カメラでの引きのショットでしか出てこない。
それ以外は全編が、二組の両親による"こどものけんか"の処遇をめぐる話し合い。
の、はずだったのに、徐々にテンションが上がってくこの両親たち。
しまいには普段言えない夫婦間のことを吐き出し始め、お互いの人格までも否定し始める。
も~、そうなったら断然面白い!
しかも、それを演じるのがいかにもインテリジェンスなジョディー・フォスターと、こちらもどこか文学的な匂いがするケイト・ウィンスレット。
そこに『イングロリアス・バスターズ』でユダヤハンターのランダ大佐を嬉々として演じてたクリストフ・ヴァルツと、名わき役として数々の作品に出演しているジョン・C・ライリーとくりゃ、面白くならないはずがない。
ちなみにジョン・C・ライリーってまだ47歳なんだねぇ~。
出たわ~、まさかの自分より年下!
1時間20分ほどの作品、しかもマンションでのワンシチュエーションで、主な出演者はこの4人のみ。
それが終始、のめり込んで観れてしまう。
最近観た映画のほとんどが自分には合わないものばかり。
『ツーリスト』『マザーウォーター』『J・エドガー』『ヒミズ』、どれも極めてのめり込み指数は低かった。
ロマン・ポランスキーって『戦場のピアニスト』くらいしか好きな作品って無かったんだけどね。
最後に、水に浸かって壊れたと思った弁護士のアラン(クリストフ・ヴァルツ)の携帯電話が、突然鳴り出すってあのオチも最高でした。
ぜひぜひ、これは必見!