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54歳 主婦。いつまでも"若くいたい"美魔女を目指し奮闘中!

127時間

2012年02月26日 | (わ行)&数字の映画

2011年6月18日 公開
監督・脚本 ダニー・ボイル

DVD鑑賞

自己満足度 5点満点で5点!

これを観てて思い出したけど、むか~し朝イチで出た自分のオシッコを飲むっつーデタラメ健康法あったよね。

いや~コレは久々に見ごたえのある作品でした!!

これさ劇場で観たかったのに行けなかったんだよねぇ。

映画ブロガーさんの間で絶賛されてたし、監督があの「スラムドック&ミリオネア」のダニー・ボイルだしで間違いないとは思ってたけど、想像以上にオープニングのミュージックPV風の3分割映像から引き込まれたわ。

おまけに前編にわたり出ずっぱりの一人芝居である本作の主人公を演じたジェームス・ブランコの熱演が素晴らしいの一言に尽きる!

登山家アーロン・ラルストン(現在36歳)の実話に基づいた本作。

TOP画像にあるように、私は最初てっきり高所で彼が手か足を挟まれたものと思っておりましたが、そうではなく渓谷の割れ目で不安定な高い所ではなかったのですね。

2003年4月下旬、ブルー・ジョン・キャニオン、そこはアーロンにとっては幼い頃より父親に連れられて来ていた、いわば自分の庭のような場所。

快晴の土曜日、マウンテンバイクを軽快にこいで彼はいつものように一人で、誰にも行先を告げず、夕方には帰るつもりで軽装でやって来た。


こんなこと、起こるんだよねぇ。

叫べども誰にも届かない。

ダニー・ボイルは今作を"動かないアクション映画"と称していたらしいが、ほんとにその通り。

アーロンは絶望的な状況下の中、持っているわずかなアイテムを駆使してなんとか右腕を挟む大きな岩(重さ360キロ)から脱出しようと試みる。

そ~、今作、ストーリー的にはそれだけの話なんだけど、それだけで94分間きっちり飽きさせず見せてくれるというボイル監督の匠の技が光る作品なんですよね。

こういう状況ではまず人間、必要なものそれは水!

アーロンは水筒のたった150mlの水を5日間、大事に口にしながら生き延びようとしたんだけど。

いかに水が大事かというのを、ストローを通る水や水筒の底からなどの目線で描くところなどさすがボイル監督!

人とのかかわりたとえ家族であっても極力、避けるようにして生きてきたアーロン。

死ぬか生きるかの極限状態で、彼は今までの自分を振り返り後悔し、同時に周囲への感謝を感じ、その直後にまた現実を見て絶望し、それでも希望を見出したり、幻想や幻覚の間を彷徨いながら、この作品は彼の心の様を細かく絶妙に見せてくれる。

最も意外だったのは、こんな中でも彼はユーモアを忘れず楽天的にもなったりできるというところでした。


しかーし、終盤にはそんな状況も一変!

痛い系は直視できない私はテレビ画面から目を背けるしかなかった、ついに右腕を切り落とすシーンが始まりました!

挟まれた直後にも彼は切断を試みましたが、岩を削っていたため、しかも中国製の粗悪なナイフでは到底、切断などできないとあきらめていたのですが・・・。

懐中電灯を買った時におまけで貰ったという小さなナイフで我が右腕を、もちろん麻酔も無く切り落とすという壮絶な行為は観ていられませんでした。

実際には1時間もかかったそうです。


冒頭で道に迷った女性二人のハイカーに秘密の天然プールへ連れて行くというシーンがありましたが、アーロン自身は「渓谷には常に危険が潜んでいるので、このようなことはしていない。」と言ったものの、それ以外はまるでドキュメンタリーのように事実に忠実なのだそうです。


当初アーロンはキリアン・マーフィーを設定していたらしいのですが、ジェームス・フランコの名演技で更に今作は秀逸なものとなっています!


ご本人はこんなことがあっても今もなお登山家として活動されているとか。

ただ出かける時は行先だけは告げていくようになったそうで。

私は断然「スラムドッグ&ミリオネア」よりこっちが良かった。

まだ未観の方、ぜーひオススメです!





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