英国 保存鉄道フェスティニオグ鉄道を訪れる。
Chester駅
Chester駅の朝の風景 東線からきたDLの引く列車、リバプール方面行きの第三軌条の電車など。ここは東西南北交通のジャンクションになっている。
信号所 これは文化遺産でなく現役活躍中。集中列車制御方式になっているいる日本ではほぼ壊滅。
目的のフェスティニオグ鉄道接続駅ブラウナウ・フェスティニオグに到着
保存鉄道フェスティニオグ鉄道
ウェールズ北西部。1836年開通。スレートを運ぶために作られた路線。1946年に廃止。 1951年に保存会が発足し、1982年全線が再開通。 保存鉄道としてボランティアにより運営
軌間:597mm 区間:Porthmadog)~Blaenau Ffestiniog)/21.6km
ポートマードックから来た列車は水の補給を終え機回し線を経て反対側に連結
機関車はフェアリー式という二つの機関車を背中合わせにしためずらしい構造。色々メリットもあるがボイラーが車体の真ん中を走っており機関手は左右を移動することは不可能。この線のように限られた運用なら良いがこの構造はあまりはやらなかったというのもうなづける。今回のこの機関車は比較的最近作られしかも石炭でなく重油で走るいわばイベント目的のような機関車である。しかし整備員も運転手も例えば弁護士や医者だったり日本には無い社会の懐の豊かさを感じる。
ウェルシュ・ハイランド鉄道
同じポートマードックにあるもう一つの保存鉄道、将来フェスティニオグ鉄道との接続の計画もあるとか。個人レベルでコツコツと資金を集め廃線跡を整備し少しずつ延長している。
ナショナル・レールのポートマードック駅
駅の作りも素晴らしい。現在は駅としては無人化され駅舎内にホテルもある。予定の列車がちっとも来ないので同じくおとなしく待っている多くの乗客の一人に聞いたら即座に手慣れた感じでホーム備え付けの電話で鉄道管理部署へ問い合わせてくれた。 結局遅れているがその内くるとの事。こちらはいずれ来ることの確約だけでとりあえず安心するしかなかった。
やっと来た列車に乗ったが途中の交換駅でもさらに数十分も待たされた。しかし何の説明もない中、車内の客は皆静かに待っている。つまりこういう事は別に珍しくもない、といった風情である。そのうち車掌が我々の所にもやってきて今後の予定はと聞かれ、これから2回乗換て今夜中にロンドンに入らなければという予定表を見せたら何とかなるだろうと安心させてくれた。思うに単線で駅間距離(閉塞区間)が長い為一旦異常が起こるとその遅れは加速しているのではないかと勝手に推察した。
ナショナル・レールは元国鉄の分割別会社グループの総称(いわば民営化されたJRグループと同じだがその分割のレベルはもっとすごい。例えば線路と列車運行会社は別など)だが、連絡駅での相互の連携が薄いのか最後の乗継駅(Birmingham)では数分差で乗継できなかった。結局次の列車を待ちロンドンについたのは翌日の時間になっていた。それから目指す小さなホテルを探す事になるが幸い親切なビジネスマン風の方が誰もいない深夜の街を一緒に探してくれて大変助かった。
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