常さんの徒然写真日記

旅や趣味を写真を主に紹介、でも何となく鉄道旅行が主なテーマになりそう。

山手貨物線と恵比寿

2012年03月04日 | 鉄道

山手線恵比寿駅そばにウェスティンホテル東京というのがある。今回は2度目の訪問、一回目は数年前に親類の結婚式で、そして今回は自分の末娘の結婚式で。アメリカを本家とする世界中にそのネットをもつ一流ホテルだが、聞けばこのホテルは現在結婚式場としての人気もかなり高いという。さすがにゆったりした雰囲気と、スタッフの対応も申し分なかった。私自身は結婚式に豪華さを求める想いは特にないが本人たちが熟慮の末決めたことでそれはそれで皆さんに祝福され、とにかくものすごく賑やかな宴となった。

昔よく山手線を利用していた頃(相当昔になるが)は恵比寿駅は本当に目立たない地味な駅だった。だから駅に降りた記憶がない。ただひとつ印象に残っているのは渋谷を出てから線路群の並ぶ広大な渋谷貨物駅が終わった頃次に工場引込み線と貨物ホームが見えてきて貨車がいつも止まっていたのを興味深くよく眺めていた。これは恵比寿ビール(サッポロビール)の工場とその製品の出荷ホームだったのである(1982年廃止)。

恵比寿にあるから恵比寿ビールでなく、明治期、恵比寿様が大好きな方が恵比寿ビールと命名し工場をここに作りあの有名なビール会社となった。そしてその出荷貨物駅が作られ後になってこれに従うように旅客用の駅ができさらには地名にまでなったということである。現在は本社はここに残りここの工場部分は船橋に移転している。今その跡地は恵比寿ガーデンプレイスとして落ち着いた雰囲気を持ち合わせながら新たな文化発信地として開発された。このガーデンプレイスまでは恵比寿駅から延々400mの動く歩道が設置されているがそのルートはかっての貨物引込み線の上となっている。

  

山手貨物線といいながら現在の実態は埼京線、湘南ライナーなど旅客線化している。そして当時渋谷貨物駅の隣とはいえ恵比寿にも貨物駅構内を有していた。そのおかげで現在になって恵比寿にもその跡地を使い埼京線などのホームを作る用地を有することができた。山手貨物線という以上わずかに通過貨物列車の設定もあるというが線路自体はJR東の所有でJR貨物は第二種事業者として線路をわずかに利用している状態である。その昔(電化前)この貨物線をあのD51が長大貨物を引き、その黒い煙と臭いを山手線の電車を待つホームの客になびかせていたことも思い出される。屋根に雪をぶ厚く載せた貨車が間に挟まって(当時は途中で行先別組成を繰り返す為)走っていたり、当時の貨車は色々なメッセージを持って走っていたが遠い昔の話となった。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿