西濃鉄道

美濃赤坂駅から乙女坂まで運行時間にして約5分、日に3往復の石灰石運搬専用貨物列車が出ている。この貨物列車は美濃赤坂でJRの機関車に引き継がれるが、今回は昼間の貨物列車を撮る機会を得た。専用貨物列車は多くはその貨物内容に特化した貨車を使用することが多い。ここでは石灰石を製鉄所まで直行輸送する特殊貨車が使用されている。全国的にはこれらの専用列車は需要の変化や事業の統合、縮小で無くなったり、トラックに変わったりで減少傾向にあるが、ここ西濃鉄道も路線の縮小はあるもののJRと連携で直通貨物が維持されておりファンもよく訪れる。貨車は35トンだから仮に一列車20両編成として10トン積トラックなら70台分になる。これは環境的にも大いに意義のある運行と思う。西濃鉄道担当分は短距離で日に3往復だけだがこの鉄道では機関車を3両有している。1両はJRより譲渡されたDE10で性能も大きく他よりも新しいが比較的勾配のないこの線ではオーバーパワーで燃費もかさむため最小限に運用されているようだ。残り2両はDD40型で自社発注の三菱製機関車で既に40年近く経つが現在もこれが主力で活躍している。前回約1年前訪れたときはDE10だったが今回はこのDD40の3号機DD403の運用を見ることができた。

西濃鉄道



貨物列車は美濃赤坂駅でJR貨物の機関車に引き継がれた。