なんのかんの、面倒見のいいちょきちゃんです。
神奈川のある海に親戚がいます。元漁師です。
ある年、従姉と海に行きましたら、見慣れた岩場が様変わりしていました。
私は不覚にもそのニュースを知りませんでしたが、原油の流失事故の後だというのです。
黒いぺったりしたものが、ここかしこに付いていて、いつもと同じ場所とは思えませんでした。触ってみると、それは岩の一部のようで、どうやっても取れそうに思えませんでした。
遠くで数人が作業をしていました。おそらくまだ浮いているものを手作業ですくうか、貼りついてもとれやすいものを一つ一つはがしていたのでしょう。
「これでもずいぶんきれいになったんだ」といとこが言いました。
次に行ったときには、海は親しんだ姿に戻っていました。あの取れそうもないものを一生懸命全て取り尽くせたのでしょうか?海が少しずつ流していったのでしょうか。