3671.~臨機応変に~
「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)
・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・
~今日のElephasブログ:「直方体作りに挑戦!」(1月26日)
おはようございます。東中野教室の渡邉です。
頑張った時、満点や花丸をつける代わりにシールを貼ることがあります。
そのシールは動物の絵の赤い小箱に入れています。
小学3年生のAさん、その箱を気に入った様子。
「先生、この箱かわいいな〜欲しいな〜ちょうだい」、
「残念だけど先生もこの箱がないと困るから、あげられないのよ・・・」、がっかりの表情のAさん。
「それなら、同じ箱を作ってみましょう」、「うん、いいね、作りたい」。
直方体、箱作りに挑戦です。
どう組み立てたら、箱になるか・・・、ここからはAさんの課題です。
まず、壁から始めました。囲いにはなったけれど高さがバラバラ。これではフタがしまりません、
「先生の箱見せて」。
見本の箱をよく観察しながら試行錯誤を繰り返し、壁は同じ形の長方形が向かい合わせになることに気付きました。そして、底の板を置いて、向きにも気をつけて置きはじめました。
ここからセロハンテープで留めていきます、「先生、ここ押さえてて、わたしがとめるから」、やる気満々です。
「できた!」
蓋には動物の絵柄と開閉できる留め具をつけてあげました。
自分で作ったひとつだけの小箱の完成です。
この時のAさんの目の輝きと満面の笑顔は講師にとってのご褒美です。
生徒さんのやりたい、知りたいという気持ちを大事に、学びにつなげていきたい思います。
◇ワンポイント・メッセージ
Aさん、良かったですね、「自分で作ったひとつだけの小箱の完成」。生徒さんの要望に臨機応変に応えてあげる、しかもそこに無理なく学習課題を盛り込み、適度にサポートし、結果として達成感と、満足感を生じさせる、個別対応ならではの授業展開ですね。「この箱、あげられないのよ・・・」で終わってしまったら、残るのは「がっかり」だけですが、Aさんも講師もハッピー、でしたね。