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発達障害・知的障害の生徒様の個性と可能性を伸ばす

486.治療と教育

486.治療と教育
「知的障害児者、発達障害児者 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)

 昨日の「機能訓練と学習訓練」は、そのまま「治療と教育」と置き換えることができます。

 たとえばひらがな書字を例にとって考えてみましょう。
 書字学習を進めるためには、次のような機能が備わっていることが求められます。

 ・机に向かう体勢を維持する力
 ・鉛筆を持つ機能
 ・指を動かす機能
 ・視る機能(認知、認識)
 ・持続性
 ・集中力
 
 通常の普通教育では、年齢相応にそれらの機能が備わっていることを前提として学習が進められます。ですから、発達に遅滞や偏り、機能の障害がある場合は、教育と並行して機能を補い、育成していってあげなくてはなりません。

 それを行うのが治療の分野です。

 しかし、教育は機能が備わるまで待っているわけにはいきません。既に有する機能を駆使して、お子さんの興味を育てながら、否、お子さんの興味に応えながら積極的に進めていきましょう。お子さんは、文字をはじめ、数や絵を描くことなどにきっと興味を持っているはずです。

 機能の不十分なところは別の手段や介助で補いながら、興味のある内容を積極的に与えていってあげましょう。教育内容への興味や意欲が治療を促進させることもあれば、治療によってさらに機能が充実して教育効果に拍車をかけることもあるでしょう。

 治療と教育は両輪です。だから、「療育」です。特殊教育においては、治療が欠ければお子さんに無理が生じ、教育が欠ければお子さんに知的飢餓をもたらしてしまいます。この両輪をバランスよく意識していれば、療育に携わる療育者もいつもどこかに生徒さんの成長を見つけてあげることができるでしょう。


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造形リトミック研究所
>>発達障害 知的障害 Elephas/エレファース
公式サイト http://www.zoukei-rythmique.jp/

>>お問い合せメール info@zoukei-rythmique.jp
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