3005.~意味を学ぶ~
「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)
発達支援教室エレファースでは、療育の毎日のようすをエレファースブログでご紹介しています。それを広く皆さまと共有できますように、本ブログでは Elephasブログにワンポイントメッセージを加えさせていただいています。
・・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・日々を大切に過ごすためのささやかな糧となればと思います。
~今日のElephasブログ:「解くことを楽しむ」(11月26日)~
おはようございます。秋津教室の中村です。
中1のM君。特に計算がスピーディーで、間違いがありません。しかし、常にひたすら答えを求めるM君に対し、機械的な操作だけではなく、少しでも学習に楽しさを見出すことができれば、という印象を持ちました。従って、学習態度が真面目なM君には考えて答える学習の楽しさを知ってもらいたいと思い、秋津教室での授業では特に数学は思考重視の問題を一緒に解くように心掛けています。
勿論、思考重視とは言いながらも、問題を解くことが苦痛にならないように配慮しています。こうした過程を経て、数学の文章題や「8分の3は8分の1が幾つ集まったものか」などの問題を“考えて解く”ことが楽しくなってくると、M君の正確な計算力と思考力によって、数学が得意科目になるのではないかと、講師としてM君の成長を楽しみに授業を進めています。
◇ワンポイント・メッセージ◇
そうですね、学習を楽しむことによって、更に理解力が増すことでしょう。
機械的な学習では、その場では解くことができても時間の経過により忘れてしまう、ということが多くの生徒さんに見受けられます。体験授業を申し込まれる親御様からもよく相談されることです、「その時はできるのですけど、少し経つと忘れてしまっているのです」。
それは、“その時はできる”と思われても、実は本当の意味で“理解できていない”からと云えます。
概念的に意味をしっかり理解した上でそれを体得するまで繰り返す、本当に理解するためにはこのプロセスが必要です。理解する前に、次から次へと学習を進めてしまうと、積んでも積んでも成果が積みあがらない、ということにもなりかねません。
手順を覚える学習ではなく、意味を理解する学習こそが楽しいのです。楽しみながら手ごたえを感じられる学習、Elephasではそんな学習を目指しています。