3018.~春には~
「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)
発達支援教室エレファースでは、療育の毎日のようすをエレファースブログでご紹介しています。それを広く皆さまと共有できますように、本ブログでは Elephasブログにワンポイントメッセージを加えさせていただいています。
・・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・日々を大切に過ごすためのささやかな糧となればと思います。
~今日のElephasブログ:「春の準備が」(12月11日)~
おはようございます。武蔵境教室の伊藤です。
中学生の男の子がふたり、おなじように少しうつむいて教室に入ってきました。「入学願書のため」「卒業アルバムの写真を撮るから」と、ずいぶんと髪を短くした理由を、さっぱりとした首筋をかきながら教えてくれました。
授業中の他のブースからは、「私は」「母は」と丁寧な受け答えが聞こえてきます。先週まで「僕は」「お母さんは」と言っていた高校生が背筋を伸ばし、講師をまっすぐに見ている様子が伝わってきます。学校やエレファースで面接の準備を集中して行ったためか、講師との雑談でも「私は」と言っているのはとても微笑ましいものです。
シャープペンをボールペンに持ち替え、職場体験のお礼状を書いている高校生もいます。「初冬の候、貴社ますます…」「御中」と、呼吸を止め、一文字一文字をとても大事に書いています。
授業が終わりました。つい先ごろまで「まだ外は暑いから」と言っていた講師の言葉が、「手袋の忘れ物はありませんか」と季節にふさわしいものに変わっています。そしてジャンパーやマフラーを身につけてふくらんだ生徒さんたちの日常ではすでに、本格的な春の準備が始まっています。
◇ワンポイント・メッセージ◇
面接、受験、・・・と言葉ばかり聞くと、緊張したり焦ってしまったりししがちですが、季節の移ろいの中でそれを聞くと、何だか思い出の1ページ1ページを日々積み重ねていくようで、若き日の好日のようにも感じられます。
暑さの夏には汗を流して受験勉強に励み、秋には志望校を定め・・・、
冬来たりなば春遠からじ、暖かな春が待ち遠しいですね。