3964.~大みそかに~
「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)
・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・
~今日のElephasブログ:「本当の当たり前」(12月31日)
おはようございます。武蔵境教室の柿沼です。
月日が経つのは本当に早いもので、コロナ騒動が始まってから3回目の冬を迎えようとしています。
新中学1年生のある男子生徒さん、お互いに級友のマスク姿の顔しか知りません。
宿泊学習でマスクを外した顔を見られるのが恥ずかしくてお風呂に入りたくないと話していました。
小学校では今年も運動会の開催は難しく、体育発表会として競技数を減らした行事となり、子どもたちの様子はやや冷めて感じられました。
そんな中での少し前の出来事です。
ある生徒さんが席に着いたとたん笑顔で、
「昨日、良いことがあった!何だと思う?」と話しかけてきました。
「昨日、学校でドッジボールをしたんだ!」
講師にはそれの何がいいことなのか分かりませんでした。
「ボールを触っても良くなったんだよ! ボールを投げてもよくなったんだよ!」
衝撃でした。
マスク、黙食、変則授業などの不自由ばかりを考えていましたが、子どもたちはコロナ禍で、ボールに触ることが、できなかったのですね。
友だちと1つのボールに触れた嬉しさに、本当の当たり前を教えてもらうこととなりました。
人々の努力と我慢で感染が抑えられている今、どうかこのまま収まることを願ってやみません。
◇ワンポイント・メッセージ
生徒さんの嬉しそうなお顔が目に浮かびます。これまで抑えてきた気持ちや動きが、ボールに触れ、ボールを投げ、ボールを受け止めることで、パアーッと発散できたようですね。ボールの勢いと共にはじける笑顔、元気な動き、本来の子ども達の姿が輝いて感じられます。今日は、大みそか。コロナ禍を経たのち、どのような新しい生活が作り出せるか、そんな思いをもって新年を迎えたいと思います。