3023.~第1目標、到達~
「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)
発達支援教室エレファースでは、療育の毎日のようすをエレファースブログでご紹介しています。それを広く皆さまと共有できますように、本ブログでは Elephasブログにワンポイントメッセージを加えさせていただいています。
・・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・日々を大切に過ごすためのささやかな糧となればと思います。
~今日のElephasブログ:「やり遂げた」(12月17日)~
おはようございます。東中野教室の川上です。
今年も、都立就業技術科の入学者選考が終了しました。
Kくんは、夏が終わった頃からカウントダウンが始まり、緊張が高まる中で、「あと〇回」と数えるように授業に来るようになっていました。またOくんは「試験が終わったら○○に遊びに行く」と毎回楽しそう。
そして迎えた入試前最後の授業。その明るいOくんは、この日に限って講師のブースに入ってきた途端、大粒の涙をポロポロとこぼしはじめました。聞けば、学校でお友達とトラブルがあった模様。そのお友達も同じ受験生。きっと、学校でも受験生は緊張してピリピリしていたのでしょう。いつも楽しそうにしていたOくんも心の中で色々なものと闘っていたに違いありません。
「最後の授業」の半分はOくんの話をじっくり聞いて過ぎていきました。講師もこの数か月間、授業でやり残したことはないか、どうやって入試当日をベストの状態で迎えられるようにしてあげられるか、思いは尽きませんでした。でも、入試直前というのに、じっくり話を聞いてあげられたほどの余裕が講師にもあったことに驚きました。不思議なほど、「Oくんは全てやり遂げた。もう大丈夫」と信じることができたのです。
Kくんのお母さまも「合否の結果云々より、(Kくんが)エレファースでここまでやり切ったこと、ここまで伸びたことに感動しています」と試験前に仰ってくださいました。結果も大事ですが、この多感な時期に一つの目標に向かって一生懸命頑張ることがどれだけ尊く、そしてこれからの人生にどれだけの糧となるか。1年前より大人びてきたOくんとKくんを見て講師も多くを学びました。
※OくんもKくんも、合格されました。おめでとう!
◇ワンポイント・メッセージ◇
「やり遂げた」「やり切った」。講師も親御さまもそう思えることはすばらしいことです。お母さまのことばをそのままお借りすれば、
「合否の結果云々より、Kくんがエレファースでここまでやり切ったこと、ここまで伸びたことに感動しています」、私たち講師も同様です。他の合格者と共に、合格の喜びの中にあるOくん、Kくんもいま、「やり遂げた」「やり切った」と実感していることでしょう。