3733.~変化への橋渡しを~
「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)
・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・
~今日のElephasブログ:「ほんの少しの介助で」(4月8日)
おはようございます。津田沼教室の堀です。
Kくんのお母さまからこんな話がありました、
「学校で自分の顔を描く時に一人だけ描けなかったようです」。
Elephasで幼少のころから楽しくたくさん絵を描いてきたのにと、驚いた様子でした。
そこで、久しぶりに歌唱造形法で顔を描きました。
すると何やら講師の介助を求めて手を差し伸べてきます。
「Kくん描けるよ!大丈夫」と言うと講師の小指に小指をかけて描き始め、ただ小指を繋いでいるだけで絵を描くことが出来ました。
その話をお伝えすると、
「学校でも平均台を渡る時に先生の介助がないと渡らないそうです。でも、小指だけでほとんど一人で渡れるんですって。ただ小指を外すと台から降りてしまうそうです」。
次の授業でもう一度顔を描いてみました。
すると、全く介助を求めずに描きました。
しかも、こちらが先回りして手を出そうとすると、「いらない」とばかりに制止する仕草をしました。
春から中学生。
自立していくことが増えてきたKくん、
ほんの少しの背中を押してもらいたい気持ちと安心感を求める気持ちを受け止めつつ、上手に手を放せるように見守りたいですね、とお母さまと話しました。
◇ワンポイント・メッセージ
Kくん、中学入学おめでとうございます。新しい環境では、先生からの対応も様々にこれまでとは異なることでしょう。そんな中での不安を少しでも小さくできるように、変化への橋渡しを上手にしてあげたいものですね。まさに、“
小指一本”のほんの小さなサポートと気持ちを掛け方で、大きな違いが生じるものです。楽しい中学校生活となりますように、スタートが大切ですね。