3009.~親身、とは~
「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)
発達支援教室エレファースでは、療育の毎日のようすをエレファースブログでご紹介しています。それを広く皆さまと共有できますように、本ブログでは Elephasブログにワンポイントメッセージを加えさせていただいています。
・・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・日々を大切に過ごすためのささやかな糧となればと思います。
~今日のElephasブログ:「深く愛する、ということ」(11月30日)~
おはようございます。拝島教室の嶋村です。
NHKでかなり以前に見た番組のことが、頭から離れません。
「身近な人に、ずっと話したい、打ち明けたいと思っていたことを、
二人きりの空間で、話す」。その様子をTVで放送する、というアメリカの番組でした。
ある女性の告白が特に印象的でした。
彼女の仕事は、虐待を受けて保護された子どもを、里親が見つかるまで
一時、自宅で保護することです。
夫に、日頃支えてくれていることへの感謝を伝えながら、仕事について、語っていました。
「親から両脚の骨を折られた子どももいた。
私にはなんのスキルもない。愛情さえあれば、どうにかなると思っていた。
けれど、そんなやさしい仕事ではなかった。けれでも、子どもたちを愛することしかできない」と、
涙を流していました。(記憶に頼って書いております。正確な引用でないことをお許しください)
彼女には、なんのスキルも無いのでしょうか?
「スキル=技術、技能、技」。少し冷たく響く言葉かもしれません。
彼女には「子どもたちを深く愛することができる」という、
何物にもえ代えがたい、最高の「スキル」があるように思えてならないのです。
◇ワンポイント・メッセージ◇
「子どもたちを深く愛することができる」、それ自体がすばらしいことですね。「親身の指導」という言葉は教育界で良く言われますが、その実行がどのくらいできているでしょう。
「親身の指導」とは・・・、
・子どもの成長を心より願う
・その実現のためには、できる限りの知恵を絞り、工夫する
・子どもの在りようをできる限り分析的に十分に把握する
・こちらの立場からではなく、どうあるべきかの基準を子どもの中に見出す
・子どもの状況においては、時に待つ、・・・そのように思います。