3008.~思い、工夫する~
「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)
発達支援教室エレファースでは、療育の毎日のようすをエレファースブログでご紹介しています。それを広く皆さまと共有できますように、本ブログでは Elephasブログにワンポイントメッセージを加えさせていただいています。
・・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・日々を大切に過ごすためのささやかな糧となればと思います。
~今日のElephasブログ:「単語テスト」(11月29日)~
おはようございます。八王子教室の石塚です。
受験生のK君。一緒に英語を学習しています。
文法の理解はできていても、長文読解で知らない単語が出てくると、全体がぼやけてしまうことがあります。
「この単語、何だっけ?」を減らすために、プリントを用意しました。長文を読み進みながら、わからない単語があったらすぐに、プリントに英単語と意味を書いておきます。
翌週にはまず、このプリントで意味をテストしてから、新しい長文に取り掛かります。またわからない単語が出てきたら、プリントに書き足していきます。
週を重ねるうちに、書き足す単語の数が減ってきました。K君の語彙が増えたということです。
「あれ? important って何だっけ?」「 important は important (大切な)な単語だったよね。」などと、単語テストの時間も楽しんでいます。
◇ワンポイント・メッセージ◇
「英単語が覚えられないのです」ということは、親御様からのご相談でもよく耳にします。
記憶能力の問題もあるかもしれませんが、それ以上に学習時間と学習法、本人の意識の問題を見直してみることが大切ですね。実際に、「K君の語彙が増えたということです」とありますように。
K君のケースでは、学習法に工夫がなされました。ほんの小さな一歩からでいいのです。そのことによって、漠然と単語を眺め通り過ぎるのではなく、自分の未習単語のみを一覧することができましたね。また、同じ学習時間の中でも、繰り返すことによって確実に身に付けることができてきましたね。何よりも、K君の意識が変わりましたね。
1枚のプリントの効果はとても大きいのです。「どうにかしなくては」という思いによって裏打ちされているからです。ただ課題をこなすのではなく、“思い”が大切です。工夫は、“思い”から生まれます。