4376.~工夫次第~
「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)
・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・
~今日のElephasブログ:「即、消しゴムで」(4月26日)
おはようございます。 越谷教室の田中です。
Wくんはこの春、小学4年生になりました。
通室も1年を過ぎ、落ち着いた学習姿勢も身についてきました。
誰にでも大なり小なりあると思いますが、Wくんも、間違えた箇所に〇がついていなかったり、
「もう一度やってみましょう」と声をかけたりするだけで 即消しゴムで消してしまいます。
消し始めたら、もう説明などはあまり耳には入りません。
一呼吸おいて正しく解き直しても
「正解を書くこと」が「理解すること」に勝ってしまいます。
そこで、宿題プリントに間違いがあったときは、用意した同じプリントで間違い問題を含む何問かを解いてもらうことにしました。
どの問題が間違いだったのかは秘密です。
解き直したところで宿題プリントの間違い箇所と見比べます。
自分で間違い発見をするので間違いの原因がよくわかり、その後類題を解く時に意識できることが増えました。
中には、自分のやってきた宿題プリントを正確なものに仕上げたい生徒さんもいますが、
Wくんにはこのやり方がよかったようでした。
◇ワンポイント・メッセージ◇
「まちがえるのがイヤ!」、「とにかく正解したい!」、そんな気持ちが優先してそれが学習の妨げとなってしまう生徒さんが、時々いらっしゃいますね。Wくんにもその傾向があるとのこと。そんなWくんに対する講師の工夫は、とても良かったですね。適切な学習へと、無理なく促すことができました。“理解すること”の面白さや楽しさを体験されると、課題への取り組み方にも変化が現れることでしょう。講師の工夫がそのきっかけとなり得たことは、何よりです。