4671.~さくら、触れて感じる~
「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)
・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・
~今日のElephasブログ:「土は、茶色だね」(4月4日)
おはようございます、越谷教室の西です。
視力が弱くなっているので、
Oさんとは工作をする時、両手で形を感じたり指先で感触を感じたりできるよう工夫をしています。
Oさんと今日は「さくら」を作ってみました。
色紙(しきし)・色画用紙・折り紙・お花紙を準備しました。
まず色紙はどんな形かな?
四辺を指先でたどって四角を確認することが出来ました。
次に茶色の色画用紙を5,6枚重ねた木の幹と枝を色紙の中央あたりに貼り、
貼った後に両手の指の腹で触り、ふとーい桜の木を感じてもらいました。
そして満開の桜にするため、たくさんの花びらをお花紙で用意しておきました。
Oさんに糊を付けた花びらを1枚ずつ渡して色紙いっぱいに貼っていきました。
右手に糊の付いた花びらを渡し、色紙に置き左手で抑える作業、その繰り返しでたくさんの桜が咲きました。
出来上がりは、見事なボリュームのある桜になりました。
お花紙の薄いふわふわとした桜の花びらを何度も触っていきました。
Oさんは、貼り終わった時、
「土は茶色だね」と言って、茶色の大地を塗り仕上げました。
以前に「さくら」を描いていたことを思い出され、しっかりと「さくら」を認識されて造形作業が出来たことにとても感動いたしました。
◇ワンポイント・メッセージ◇
Oさんは、社会人になられてから視力を失われました。小学生の頃から越谷教室で造形リトミックや教科学習に楽しく取り組んでこられ、今でも通室を楽しみになさっています。今回の工作『さくら』も、触覚を駆使してという講師の工夫でOさんもさくらを認識し、感じることができたようですね。毎年この季節には歌い、さくらを描いてきた造形リトミック『歌唱造形』の中の♪「さくら」、この歌詞とメロデイもさくらの満開の様相や、花びらの舞う風景を記憶の中から呼び起こしてくれたことでしょう。「土は茶色だね」、この一言が本当にうれしいですね。