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発達障害・知的障害の生徒様の個性と可能性を伸ばす

617.「勝ち方」「負け方」

617.「勝ち方」「負け方」
「知的障害児者、発達障害児者 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)

お正月、いかがお過ごしですか?
かるたやゲームを楽しんでいるご家庭もおありでしょう。

ところで発達相談では時おり、
「負けると怒ってしまって、ほんとうにもうダメなんです!」という悩みを伺います。

元旦からせっかくおだやかに過ごそうと心がけられても、
それではすぐに台無しになってしまいますね。

お子さんが「負け」を受け入れられない段階の時は、
まずはお子さんが勝てるように設定してあげましょう。

そのとき負けた親御さんは悔しがり、
「今度はお母さんを(又はお父さんを)勝たせて!」と提案してみましょう。

その提案をすることで、今度はお子さんが負けることの予告をすることとなりますから、いきなり負けるよりは「負け」を受け入れやすくなります。
また、相手に勝たせてあげるという、つまり相手より「優位」に立たせることも、
「負け」を受け入れやすくする条件となります。

そして親御さんが勝ったら、「うれしい、今度はお母さん(又はお父さん)の勝ち!」とうれしさを表現しましょう。そしてお子さんに「ありがとう」、と言ってもう一度「優位」に立たせてあげましょう。

自分が負けても、相手に「ありがとう」と言われることで、なんだか自分もうれしいような気になれるのです。

最後にもうひと勝負し、今度はお子さんが勝てるように設定して、お子さんの「勝ち」で、勝負を終わらせてあげましょう。

このように「勝つうれしさ」と「負ける悔しさ」を双方が意識的に経験することによって、「勝ち方」「負け方」を学習させてあげるのです。

そして、少しずつ相手が見えるように経験させていきます。

自分が勝ったときには、負けて悔しがっている相手がいること。
自分が負けたときは、勝ってうれしがっている相手がいること。
勝つときもあれば、負けるときもあること。

こんなプロセスを経て、やがては真剣勝負で勝ち負けを競えるように成長させてあげましょう。いきなり理屈で押しても難しいことがあるのです。これもまた、”急がばまわれ”です。


造形リトミック研究所
>>発達障害 知的障害 Elephas/エレファース
公式サイト http://www.zoukei-rythmique.jp/

>>お問い合せメール info@zoukei-rythmique.jp
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