3664.~対話~
「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)
・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・
~今日のElephasブログ:「「臨時ってなんですか?」(1月18日)
おはようございます。武蔵境教室の伊藤です。
12月のときのこと、授業が始まってすぐに
「臨時ってなんですか?」とTくんから質問がありました。
講師が聞き返すと
「臨時列車ってなんですか? 団体列車は? 回送は?」
と矢継ぎ早に質問がありました。
Tくんは電車がとても好きなのです。
「駅の時刻表には載っていない、特別に走る電車で、たとえば京王線の飛田給駅の近くで大きなサッカーの大会があるときに…」などとひと通り説明してからプリント学習に取り組みました。
サンタクロースの話を読みました。
「Tくんはクリスマスの日はどう過ごしますか? サンタクロースは…」
「小学校、中学校までです。もう大人だから来ません」
「そうだよね。先生のところにも来ないね。小さい子のところだけだね」
「あっ。高校生の時に『臨時』で来ました」
「臨時で?」
「前の年は来なかったけれど、その年は『臨時』でサンタクロースが来ました」
臨時列車で覚えた言葉を、すぐに応用していることに驚きました。
その「臨時」という言葉の響きには、Tくんの気持ちがしっかりと乗っていました。
◇ワンポイント・メッセージ
Tくんは、社会人の生徒さんです。教科及び生活課題のコースとSSTのコース、週に一度2コースを連続で履修されています。コミュニケーション力が、ずいぶん向上されましたね。講師との対話が成立し、学んだばかりの言葉の意味を理解し、既に活用できているのはすばらしいことです。分からないことを誰か(○○先生)に訊いてみようという思いと計画性、その実行、これもコミュニケーション力の一つです。