発達障害・知的障害の生徒様の個性と可能性を伸ばす

4906.~算数用具も工夫次第~

4906.~算数用具も工夫次第~

「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース

 ・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・

 ~今日のElephasブログ:「コンパスで 円を描く」(1月3日)

おめでとうございます。越谷教室の御供です。

休日に長野にスキーにいらしたMさん。長野は雪がたっぷりだったとのこと。

そこで、円、コンパスの復習を、雪だるまの工作で行いました。

コンパスで半径をとったあと、講師と交代で円を描きます。

一気に描かず、60度くらいずつ分けて円を描いて見せました。

「中心はそのまま。ゆっくりでいいから、きれいな円を描きます‥‥」とMさんに交代。

Mさんも慎重に描きながら完成。

「とてもきれい!!」 あと4つの円を描くのですが、講師はこの段階で残りの円は自分が描くつもりになっていました。

成功体験で終わらせたかったからです。

すると、次に講師が描く段になり、

Mさんが「先生、がんばって!」と応援してくれたのです。

「針がズレなければ、なんとかなるよ。ゆっくり描けば大丈夫!」 

それは以前、コンパスの学習の時に講師がMさんに伝えた言葉そのままでした。

結局交代で6つの円を描ききり、中心に雪だるまの鼻を。

半径、直径、ついでに円周といった言葉も雪だるまを指でなぞりながら学習し、とてもかわいい雪だるまが完成しました。

作業を通して、集中力を発揮、講師を思いやりながら、理解したことを言語化することまでできているMさんに成長を感じました。

 

◇ワンポイント・メッセージ◇

定規もそうですが、算数用具の中で、コンパスは難しい用具の筆頭かもしれません。新しい課題に向かわせる時、通常やさしい課題から進めていきます。その意味では、コンパスでいきなり円を描かせることは、初めから最終の難しい課題にチャレンジさせてしまうことになります。「60度くらいずつ分けて円を描く」、イイですね。講師の工夫次第で、生徒さんは無理なく楽しく学べます。

 

発達支援教室Elephas(エレファース)

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