3433.~作業を通して~
「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)
・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・
~今日のElephasブログ:「面積って?」(4月11日)
おはようございます。越谷教室の菊地です。
3月よりご入会予定のSくん。
勉強を自分から頑張る生徒さんです。
お話がたくさんできる一方で、文章問題や読解が苦手で嫌な顔をしつつも、一生懸命に頑張ります。
ある日の算数の授業でふと、「面積」ってどういう意味だと思う?と聞いてみました。
計算や公式に当てはめることはできますが、“言葉の意味”を聞いてみたのです。
すると、「うーん…」と悩んでしまいました。
Sくんにとって、あくまで「面積」とは「たて×よこ」であり、「広さ」という概念とは結びついていないようです。
さあ、ここからがElephasの出番です、Sくんが「広さ」の概念を獲得していくプロセスが楽しみです。いろいろな教材を工夫していきます。
◇ワンポイント・メッセージ◇
Sくんのようなことは、よくありますね。まずは、2つの図形(具体物を示すイラストでもOKです、庭やグランドや部屋・・・)を提示して、「どっちが広い?」と尋ねてみましょう。「広い」という言葉の意味が理解できているか、また図を見て「広さ」を捉える(感じる)ことができているかを確認することが目的です。その後に広さを数値で表すことを作業を通して経験させます。公式は、その作業から導き出されます。「だから、たて×よこで面積が求められるんだね」、ということを作業を通して学べば公式も忘れないですみます。しかも、三角形も台形もひし形も平行四辺形も、その公式はこの長方形の面積公式から導きだされているのです。その関連が理解できれば、「なぜ、三角形の面積は底辺×高さを2で割るの?」という問いにも、答えることができるようになります。面積っておもしろいですね。