なんでバレエやるのに机の上の勉強なんかするの?
こう考えるのが一般的です。
この質問にお答えするには私がバレエを習い始めたころまで遡ってお話しなくてはなりません。
小学校に上がるか上がらないかくらいのころ、何度かテレビ放送でバレエを見て、私はすっかりバレエに魅せられていました。
しかし、当時は石を投げればバレエ教室に当たるような時代ではなく、母はママネットワークでいろいろ調べ始め、結局小1の2学期ごろ口コミで聞いた地域の児童館でやっているバレエ教室で、同年の幼なじみと一緒にレッスンを始めました。
6歳の6月6日とはいきませんでしたが、6歳の9月6日前後のことだったと記憶しています。
そして
自分が教師となってから、有り得ないことなんですけど
9月に入会して、なんと11月に初舞台
発表会に出ることになったんです
それも演目は『白鳥の湖』全幕
私の役は1幕のパ・ド・トロワの第3ヴァリエーション(もちろんソロではなく子供が20人くらいで踊りました)と3幕のマズルカ(これも子供30人くらいの踊り)でした。
衣裳は親が縫うのが当たり前で、決して洋裁が得意でなかった母は苦労したと思います。
幼なじみのママが洋裁が上手だったので、なんとかなったのでしょう
全くの初心者が週2回のレッスンで、僅か2ヶ月バレエの基礎なんか身につくはずもありません。
正しいやり方なんかはすっ飛ばして、とにかく振りを覚えるのに必死→主に母が
先生の許可をいただいてカセットに音を録音して家で特訓ですよ…これも教師としての私なら絶対やってほしくないこと
母は高校時代授業にバレエがあったらしいのですが所詮素人ですよ!
ちゃんと教えられるはずがない。
それでも白鳥全幕が初舞台!
6歳の私がバレリーナを目指したいと思うまでに、そんなに時間はかかりませんでした。
ちなみに
このときオデット、オディールは別の人が踊ったのですが、どちらも小学6年生のおねーさんでした。
これも私にはあり得ないキャスティングです
わからないことだらけでしたが、無事初舞台を終えて、私はバレエ大好きな小学生になりました。
さて、私が最初に師事した先生ですが、↑のようなあり得ないことをたくさんなさっていました。
どんな先生か想像がつきますか?
この最初の先生のおかげで、私は後々ものすごーく苦労することになったのです。
つづく
(写真はMINA BALLET発表会より『ジゼル』第2幕)
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