裏窓 (1954) REAR WINDOW

　カメラマンのジェフは足を骨折し、ニューヨークはグリニッチ・ヴィレッジのアパートで療養中。身動きの取れない彼にとって退屈しのぎの楽しみは、窓から見える中庭と向いのアパートの住人たちを眺める事だけ。だが、その中で、セールスマンの夫と激しい口論をしていた病床の妻の姿が見えなくなった事に気づいた。セールスマンの様子を窺う内に、ジェフはその男が女房を殺したのではないかと推測、恋人のリザと看護人ステラの協力を得て調査を始めるのだが……。

ＤＶＤ　★★★★

　すごく下品な映画です。本当にいやらしいです。
この映画はそういったヒッチコックの下品さいやらしさが満開の、彼の代表作だといえます。5本好きな作品をあげろって言われたら・・・誰もが選ぶ一本だと断言してもいいでしょう。

　で、そのいやらしい映画をよりいやらしく引き立てるのが、グレース・ケリーです（笑）彼女の美しさがこの映画をいっそう下品なものに変えているって言うのはちょっと言いすぎかな？（笑）

　もちろん、下品でいやらしい映画って言うのは最大の賛辞なんですね。
この映画のシチュエーションを真似した作品はのちに何本も出てきます。私が好きなデ・パルマ監督の「ボディダブル」では「裏窓」「めまい」「サイコ」へオマージュをささげるシーンがたくさん出てきます。

　それでも・・・
やはり自分の家にいながら人の家を覗くってのはたまらないだろうなぁ（笑）法律的にはどうなんだろう。