![]() | 九月が永遠に続けば (新潮文庫) |
沼田 まほかる | |
新潮社 |
高校生の一人息子の失踪にはじまり、佐知子の周囲で次々と不幸が起こる。愛人の事故死、別れた夫・雄一郎の娘の自殺。息子の行方を必死に探すうちに見え隠れしてきた、雄一郎とその後妻の忌まわしい過去が、佐知子の恐怖を増幅する。悪夢のような時間の果てに、出口はあるのか―。人の心の底まで続く深い闇、その暗さと異様な美しさをあらわに描いて読書界を震撼させたサスペンス長編。
![]() | 彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫) |
沼田 まほかる | |
幻冬舎 |
八年前に別れた黒崎を忘れられない十和子は、淋しさから十五歳上の男・陣治と暮らし始める。下品で、貧相で、地位もお金もない陣治。彼を激しく嫌悪しながらも離れられない十和子。そんな二人の暮らしを刑事の訪問が脅かす。「黒崎が行方不明だ」と知らされた十和子は、陣治が黒崎を殺したのではないかと疑い始めるが…。衝撃の長編ミステリ。
![]() | 猫鳴り (双葉文庫) |
沼田 まほかる | |
双葉社 |
流産した哀しみの中にいる夫婦が捨て猫を飼い始める。モンと名付けられた猫は、夫婦や思春期の闇にあがく少年の心に、不思議な存在感で寄り添ってゆく。まるで、すべてを見透かしているかのように。そして20年の歳月が過ぎ、モンは最期の日々を迎えていた。濃密な文章力で、生きるものすべての心の内奥を描き出した傑作。
私が、週に4回は通う本屋さんに随分前から「おすすめ」として文庫本が平台に平積みされてました。それが一番上に紹介している「九月が永遠に続けば」です。表紙もなかなかエロいし、帯に付いている「惹句」もなかなか惹かれるものがありました。
私は私にとっての新しい作家の本を買う場合、まずはカバーの裏なりに書かれている作者の略歴を読みます。まず、この作者の名前「沼田まほかる」っていうのがとても気になりました。
1948(昭和23)年大阪府生れ。主婦、僧侶、会社経営などを経て、2004(平成16)年『九月が永遠に続けば』でホラーサスペンス大賞を受賞してデビュー
え?50数歳でデビューし、すでに還暦を超えてる?主婦?僧侶?ん?
めちゃミステリアスなおばさんです。ひょっとしたら著名な作家が違う名前で書いてるのかな?なんてことも思いましたが、検索かけてみたら、顔写真もありました。なかなか知的なべっぴんおばさんです。
上に紹介した順で読んでみたのですが、なんていうのかなぁ・・・だんだん読むのが辛くなるんですね(笑)不快感を伴うんです。しかし、その不快感が快感に・・・って、あたしゃ真性Mか?(笑)
とにかく読んでいる人を不快にさせる文筆力はなかなか凄まじい物があります。私は「彼女がその名を知らない鳥たち」が一番好きですね。一番物語としてちゃんと書けている気がします。
大手で売れてくださったおかげで、大変喜んでいる…というのはヒミツです(笑)。
で、「猫鳴き」読んだ?(笑)
九月が永遠に続けば 、
聞いたことがあるなと思ったら
6年前に図書館で借りて読んでいました。
もうかなり忘れていましたが、
しんちゃんの記事で思い出しました。
そう不快感なんですよね。
文庫本でたくさんでているのですね。
他の作品も読んでみたいです。
大阪の還暦おばちゃんって思えば、なかなか親しみがわきます。
でも、あの醒めながらもドロドロな感じは大阪じゃないんだけどなぁ(笑)
私はどろどろなのが好きですね(笑)