舞台恐怖症 特別版 [DVD] | |
クリエーター情報なし | |
ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント |
演劇学院生イヴは車を運転しながら、友人のジョナサンの告白を聞く。彼は愛人の女優シャーロットの殺人の後始末をしようとして女中に目撃されて逃げてきたところだという。当然のように犯人扱いされた彼をイヴは海辺の別宅に住む父に匿うよう頼む。そして、シャーロットの女中を買収し、その従妹ドリスとして女優の身辺を探るイヴだったが、偶然知り合った刑事スミスが彼女に興味を持ち付きまとうので、せっかくの一人二役もバレそうになる……。
冒頭からしばらくはジョナサンの語りの部分が映像で出てきます。めちゃネタバレなのですが、あくまでもそれは彼の語りの映像ですが、多くの映画ファンは現在ももちろんそうですが、画面に映る映像は「正しい」という認識なんですね(笑)
ようするに彼は嘘の話をヒロインに聴かせるわけです。そのシーンを観ている私達ももちろんそれを信じるわけで、この辺りがヒッチコック監督自身が「失敗」と認めている部分です。ようするにアンフェアってことなんですね。
実は私、映画好きということで偉そうにこんなブログを開いていますが、マレーネ・デートリッヒの出演している映画はこの「舞台恐怖症」とアガサ・クリスティ「検察側の証人」の映画化作品「情婦」しか観ていないんです。この「舞台恐怖症」が49歳、「情婦」が56歳での出演なのですが、とてもそんなおばさんには見えません。この映画はあくまでも助演であくまでも主演はジェーン・ワイマンです。この女優さんがめちゃ可愛くってね。実はもう30を超える年齢だったみたいだけど、10歳位は若く見えるかな。この「舞台恐怖症」の2年前にアカデミー主演女優賞もとっている実力派でもあります。
冒頭の、いわば「嘘」の画面を見せられた以外はなかなか面白い映画でした。なかでも父と母は別居しているのもかかわらず、なかなか夫婦仲がいいことと、父親をめちゃ信頼している娘との父娘の関係が良かったです。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます