見知らぬ乗客 スペシャル・エディション(2枚組) [DVD] | |
クリエーター情報なし | |
ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント |
列車の中で、テニス選手のガイは見知らぬ男に声をかけられる。その男ブルーノは、ガイが悪妻ミリアムと別れたがって果たせないでいるのを知っていた。そして、一方的に、口うるさい自分の父との交換殺人を持ちかけ、勝手に計画を実行に移してしまう。ガイは国会議員モートンの娘アンと一緒になりたいと思っていた。確かに動機は存在するのだ。そして、ブルーノは列車内でくすねた彼のライターを“物証”として握っている。アリバイも怪しげで、ブルーノの脅迫にビクついていたガイはいよいよ警察に不信の目でみられるが……。
なんといってもブルーノのお母さんが怖い(笑)彼があんなのも、みんなこの母親のせい?って感じです。ヒッチコックの映画にはいい意味でも悪い意味でも母親がめちゃ物語の核となり、影響を与えています。ヒッチコック自身が強烈なマザコンなのかもしれませんね。この「見知らぬ乗客」の母親も怖いですが、印象に残るのは「泥棒成金」と「北北西に進路を取れ」で母親役を演じたジェシー・ロイス・ランディスはめちゃかわいい母親でしたし、「鳥」のジェシカ・タンディはちょっと怖い母親。「ハリーの災難」での母親はコケティッシュなシャーリー・マクレーンでしたし、なんといっても「サイコ」の母親が一番怖いのですが(笑)
この「見知らぬ乗客」はモノクロ時代の一番最後のヒッチコックらしい作品。彼の映画のすべてがある最初の作品かもしれません。テニスの試合のシーンがあまりにも長い気もしますが、だからこそ観ている私達もドキドキしてしまいます。テニスのシーンといえば、怖いカットもありましたが、これはまだ観ていない人のために書かないでおきましょう。
メガネに映る殺人シーンとか、犯人が側溝に落とすライターのくだりとか、パーティの余興での首を絞めるシーンとか。。。もちろんありえない速度で回るメリーゴーラウンドとか(笑)
とにかく見どころが多い映画ですが、一番ありえないと思ったのは別れ話のでている夫婦喧嘩のシーンかも(笑)
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